身の程知らずの独り言

音楽的にも文学的にもダメダメな♀が、身の程もわきまえず、好き勝手な戯言(主に、中島みゆきさん)を記しております。

みゆきさんの声、その12"いまのきもち"

2014-06-21 14:19:07 | 中島みゆきさん(声)
「いまのきもち」
(編曲/瀬尾一三 2004年)
1.あぶな坂
2.わかれうた
3.怜子
4.信じ難いもの
5.この空を飛べたら
6.あわせ鏡
7.歌姫
8.傾斜
9.横恋慕
10.この世に二人だけ
11.はじめまして
12.どこにいても
13.土用波

2004年発売のセルフカバーアルバムです。

提供曲のセルフカバーや数曲セルフカバーが入ったアルバムはありましたが、全自発表曲のセルフカバーは、このアルバムだけです。
(夜会曲アルバムは、また別物)

瀬尾師匠以前の曲を瀬尾一三編曲で、歌い直したアルバムです。

このブログで何度か登場した『楽園』(中島みゆき著「泣かないで・女歌」)の中に、初期のレコーディング風景がでてきます。

『ひっくり返りそうにがんばって、キー違いもテンポ違いもがまんして、ハイハイッて何曲も歌いましたとさ。おしまい。―バカみたい』

本当に不本意だったみたいで、その後も、どんな音を作りたいのか、どういう希望があるのかをうまく伝えられないジレンマは、そうとうあったみたいですね。

その頃からのジレンマが、"ご乱心の時代"を経て、瀬尾師匠に行きついたって、感じですかねぇ。

そんな初期の「あぶな坂」から、"ご乱心の時代"の「土用波」まで13曲を本意で歌い直したってアルバムですね。

だから、全体的に凄く素直で、伸びやかな歌声で、楽しげに歌っているように聴こえるんですかね。

悪く聞こえるかもしれませんが、非常に"楽"に歌っている印象なんです。

でも、"楽"って楽しいってことなんで、私的には良い意味なんですよ。

聴いている、私にも楽なアルバムなんです。

余談ですが、歌詞カード英語版の裏表紙の白黒写真(髪に手を当ててる?)が、一瞬、工藤静香嬢に見えるのは、私だけでしょうか?

で、このアルバムなんですが、全自発表曲のセルフカバーも珍しいのですか、みゆきさんの歌声のトーン・歌い方が凄く近いことでも、珍しいアルバムだと思うんです。

厳密に言うと、歌声も歌い方も微妙に違うんです(「横恋慕」や「この世に二人だけ」など)が、概ね好きなトーンの歌声が、続くので、落ち着くんです。

歌声に身を任す、そんな感じで聴いていられるんですね。

アルバム全体を通して、そういう感覚になるアルバムって、珍しいなと思うんです。

聴き初めは、アレンジが変わたインパクトはあるものの、知てる曲で、歌声も歌い方も素直な分、聴きやす過ぎて、いまいちインパクトに欠けた感じがしたんアルバムだったんです。

でも、聴いてるうちに気持ちよくなるアルバムなんですね。

何となく、心身ともにバタついた最近は、オカユのように胃に優しいアルバムだなぁと、実感してます。(笑)

この中で一番好きな声は、
「信じ難いもの」
です。

「怜子」や「はじめまして」、「あわせ鏡」、「土用波」と、どれもいいんですが、声に身を任す感じが一番心地いいのが、「信じ難いもの」なんです。

アレンジも気持ちいいです。

そして、一番面白いと思ったのが、
「この世に二人だけ」。

何となく"ヤサグレタ"感じの声に惹かれます。

「この世に二人だけ」は、みゆきさんお気に入り曲みたいで、
「予感」、「歌暦」、「いまのきもち」、「中島みゆきライブ!」に全て別バージョンで収録されてます。

その中で、私はこの"ヤサグレバージョン"(笑)が、一番気に入ってます。

何となく、私の"いまのきもち"にも優しく寄り添ってくれるアルバムでした。

ありがとうございます。(^^)

では、また(^-^)












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