これまた、訳のわからんタイトルで、失礼します。m(__)m
"ストリッパーと遊女"(しかし、なんちゅうタイトルや(--;))
で、少しだけ触れたみゆきさんの本の話です。
みゆきさんが直接関わった書籍は、残念ながら絶版かそれに近い状態です。
「伝われ、愛―月曜のスタジオから―」(エッセイ)
「女歌」(小説?)
「泣かないで・女歌」(小説??)
「この空を飛べたら」(小説)
「ジャパニーズ・スマイル」
(エッセイ)
「もっぷでやんす」(絵本)
私は、上記6冊を"読む、中島みゆき節"として愛読しております。
この6冊は、"夜会"本とは違い、大変軽快に書かれています。
言葉がとてもリズミカルなんです。
その要因は、小説、エッセイ関係なく、すべて語りかけてくる感じだからでしょう。
「ジャパニーズ・スマイル」の解説文で柳美里さんが、「読むラジオ」と書いておられますが、正に言い得て妙と言えましょう。
エッセイは勿論、「女歌」と「泣かないで・女歌」も、みゆきさん本人と思われる人物の視点で語られるので、みゆきさんがラジオから語りかけてくる感じに似てます。
「伝われ、愛―月曜のスタジオから―」は、タイトル通りオールナイトの始まりから1983年までの「録音テープや山のような葉書、キューシート(進行表)」からエピソードを拾い、振り返ったエッセイでした。
発売も昭和59年とエッセイ集としては一番古く、語り口もオールナイトの全盛期のハイテンションではなく、ラストの葉書に近いテンションです。
それに比べて、柳美里さんが「読むラジオ」と評した「ジャパニーズ・スマイル」は、平成6年発行で、語り口もオールナイトの名調子と言った軽やかさがあります。
文章にもDJ 経験が反映されている、と言ったところでしょうか。
また、小説である「この空を飛べたら」は、章毎に主人公がおり、一人称、一視点で語られます。
独白だったり、語りかけだったりと、その主人公に合った語り口と言葉使いがなされており、鮮やかに書き分けられています。
そして、それぞれの主人公たちが、交錯して物語は終焉を迎えます。
その最終章に普通の作家は、やらないだろう手法がとられてますが、それが効果的にラスト一行へと繋がります。
私は勝手に、この最終章が、"シャングリラ"や"2/2"でやられた、ある演出に繋がっていると思っています。
直接的にではなくて、いかに予想外のことを仕掛けるかという精神が繋がっているように思うのです。
(詳しく書くと、ネタばれになるので、ご想像下さい)
因みに、「この空を飛べたら」は、平成3年発行ですから、上記夜会上演より前です。
「もっぷでやんす」は、2002年に出版された絵本です。
(奥付の日付をそのまま記しているので、和暦・西暦が入り交じっています。スミマセンm(__)m)
文は勿論、絵もみゆきさんが描かれてます。
絵はお好きみたいで、何かのインタビュー(色々読み返したけど、見つけられませんでした。出典不明です)で、音楽の道に進んでいなければ、美術にいってたかもしれないようなことを、仰ってた頼りない記憶があります。(--;)
また、「おだやかな時代」(歌でしか言えない)のPVに出てくるスケッチもご自分で、お描きになったみたいです。
文字もみゆきさん直筆です。
短いながら、絵と文を合わせて、中島みゆきの世界を見事に表しています。
「読むラジオ」と評される軽やかな筆致は、その軽やかさ故に、軽んじられがちです。
それこそ、高村薫女史の重厚な文章の対極にあるのかも知れません。
しかし、プロの作家である柳美里さんも「私には、どうやたっても喋るように書けない」と述べておられるように難しいことのようです。
これは、"みゆきさんの声、その4"で書いた、アニメ声にも通じるものが、あると思います。
一見軽んじられがちなことほど、余人の真似られぬ領域なのかもしれません。
あの歌声と歌い方ができることが、みゆきさんの凄さだと書きましたが、あの文章と書き方ができるみゆきさんも凄いと思います。
もし、興味を持たれた方がいらっしゃったら、古本でお探し下さい。
"読む、中島みゆき節"と書いた気持ちがお解りいただけるかと思います。(^^)
ありがとうございました。(^^)
では、また(^-^)
"ストリッパーと遊女"(しかし、なんちゅうタイトルや(--;))
で、少しだけ触れたみゆきさんの本の話です。
みゆきさんが直接関わった書籍は、残念ながら絶版かそれに近い状態です。
「伝われ、愛―月曜のスタジオから―」(エッセイ)
「女歌」(小説?)
「泣かないで・女歌」(小説??)
「この空を飛べたら」(小説)
「ジャパニーズ・スマイル」
(エッセイ)
「もっぷでやんす」(絵本)
私は、上記6冊を"読む、中島みゆき節"として愛読しております。
この6冊は、"夜会"本とは違い、大変軽快に書かれています。
言葉がとてもリズミカルなんです。
その要因は、小説、エッセイ関係なく、すべて語りかけてくる感じだからでしょう。
「ジャパニーズ・スマイル」の解説文で柳美里さんが、「読むラジオ」と書いておられますが、正に言い得て妙と言えましょう。
エッセイは勿論、「女歌」と「泣かないで・女歌」も、みゆきさん本人と思われる人物の視点で語られるので、みゆきさんがラジオから語りかけてくる感じに似てます。
「伝われ、愛―月曜のスタジオから―」は、タイトル通りオールナイトの始まりから1983年までの「録音テープや山のような葉書、キューシート(進行表)」からエピソードを拾い、振り返ったエッセイでした。
発売も昭和59年とエッセイ集としては一番古く、語り口もオールナイトの全盛期のハイテンションではなく、ラストの葉書に近いテンションです。
それに比べて、柳美里さんが「読むラジオ」と評した「ジャパニーズ・スマイル」は、平成6年発行で、語り口もオールナイトの名調子と言った軽やかさがあります。
文章にもDJ 経験が反映されている、と言ったところでしょうか。
また、小説である「この空を飛べたら」は、章毎に主人公がおり、一人称、一視点で語られます。
独白だったり、語りかけだったりと、その主人公に合った語り口と言葉使いがなされており、鮮やかに書き分けられています。
そして、それぞれの主人公たちが、交錯して物語は終焉を迎えます。
その最終章に普通の作家は、やらないだろう手法がとられてますが、それが効果的にラスト一行へと繋がります。
私は勝手に、この最終章が、"シャングリラ"や"2/2"でやられた、ある演出に繋がっていると思っています。
直接的にではなくて、いかに予想外のことを仕掛けるかという精神が繋がっているように思うのです。
(詳しく書くと、ネタばれになるので、ご想像下さい)
因みに、「この空を飛べたら」は、平成3年発行ですから、上記夜会上演より前です。
「もっぷでやんす」は、2002年に出版された絵本です。
(奥付の日付をそのまま記しているので、和暦・西暦が入り交じっています。スミマセンm(__)m)
文は勿論、絵もみゆきさんが描かれてます。
絵はお好きみたいで、何かのインタビュー(色々読み返したけど、見つけられませんでした。出典不明です)で、音楽の道に進んでいなければ、美術にいってたかもしれないようなことを、仰ってた頼りない記憶があります。(--;)
また、「おだやかな時代」(歌でしか言えない)のPVに出てくるスケッチもご自分で、お描きになったみたいです。
文字もみゆきさん直筆です。
短いながら、絵と文を合わせて、中島みゆきの世界を見事に表しています。
「読むラジオ」と評される軽やかな筆致は、その軽やかさ故に、軽んじられがちです。
それこそ、高村薫女史の重厚な文章の対極にあるのかも知れません。
しかし、プロの作家である柳美里さんも「私には、どうやたっても喋るように書けない」と述べておられるように難しいことのようです。
これは、"みゆきさんの声、その4"で書いた、アニメ声にも通じるものが、あると思います。
一見軽んじられがちなことほど、余人の真似られぬ領域なのかもしれません。
あの歌声と歌い方ができることが、みゆきさんの凄さだと書きましたが、あの文章と書き方ができるみゆきさんも凄いと思います。
もし、興味を持たれた方がいらっしゃったら、古本でお探し下さい。
"読む、中島みゆき節"と書いた気持ちがお解りいただけるかと思います。(^^)
ありがとうございました。(^^)
では、また(^-^)