「カササギ殺人事件 」 アンソニー・ホロヴィッツ

2019年03月06日 | 読書
古典的な英国ミステリーが好きで、カーター・ディクスン(ディクスン・カーとも)、アガサ・クリスティー、コナン・ドイルは勿論、ディック・フランシス、コリン・デクスター、P・Dジェイムスなど夢中で読んでいた時期があった。最近はごぶさたしていたが、ベストセラーだというのでよんでみた。

出版社の編集者がミステリーの人気作家の最新作をよむところから始まり、その作品がひとつの話になっていて、入れ子構造なので、後からもう一度読むとよく分かる。少し疑問もあるけれど複雑な話を良くまとめたもので、後書きにあるように、かなりの時間をかけて書かれた大作労作である。
小説内の探偵がすこし類型的で魅力に
乏しいのも、後から納得する事ができるほどに上手く考えられている。
どうすればこんな作品を考えつくのか愚鈍な頭ではわからないが、読んだあとが又楽しめる、二度美味しいミステリーだ。

最近はミステリーもすぐにドラマや映画になってしまうが、これを映像化するのは難しいだろうし、やはりミステリー小説を読んで想像を廻らす楽しみは読書でしか味わえないと思う。




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