最近は忙しくてネタはあっても写真が撮れず更新出来ずにいました…
その他にも会社と色々ありまして…笑
まあ理想と現実のギャップとでも言いましょうか…
やっぱり自分の理想を具現化しようとすると雇われの身では限界があります…
会社はすぐに収支や損得など金の話をしますが…
利益が大事なのは百も承知。
ただ、目先の利益を優先して現場をないがしろにするような事は到底納得出来ません。
私はお金の為だけに仕事をしてる訳では無く、この仕事に誇りと責任、何より覚悟を持って仕事をしています。
自分を安売りするつもりも無ければ、損得で仕事を選ぶ事もありません。
まあ何が言いたいかと言うと…
『メカニックをバカにするな…』
って事です。
と、この話は言い出したらキリが無いので辞めときます…笑
本題に戻り最近の作業シリーズです…
まずはメーカーさんからの依頼で入庫したイコライザー交換依頼のトレーラー。

破損したイコライザーの写真は載せられませんが、こんな破損の仕方をした車両は初めて見ました。
これが使用過程の経年劣化によるものなのか?
それともメンテナンス不足によるものなのか?
はたまたイコライザー本体に問題があるのか?
そのあたりはメーカーさんが破損したイコライザーを回収して徹底的に調べる事でしょう…
イコライザーの取り外しから…
イコライザーピンの固着がまあ酷く叩いても抜けそうにないので…

ポートパワーの出番です。
フレーム内側にセットしテンションをかけておき…

イコライザーピンのボス部を酸素である程度炙ってボス横をハンマーでガツンと衝撃を与えてやると…
『パッキーーーん』という音と共に抜けてきます…
こちらは新品のイコライザー

取り付けてシャシーブラックを塗り完成です。

お次もトレーラーです。
ABSのチェックランプが点灯するという事で入庫しました。
現在点灯中…

トラクターは2017年式の新車ですが、台車は1990年代と古く…
その為、トレーラーABSはWABCOのバリオC+というなかなかの年代物です。
このバリオC+はギリギリ自己診断機能があるので早速故障コードを確認する事に…
弁当箱みたいなコンピュータのフタを開けて、自己診断用のコネクタを接続します。

このバリオC+の故障コードは4ブロックで構成されており…
1番は表示開始シグナル…
2番がABSのシステムコード…
3番から故障コードの第1ブロック…
4番が故障コードの第2ブロック…
と言った感じ。
表示開始シグナルは関係ないので2-1-2というコードを表示。
頭の2は4センサー3モジュールという意味なので実際の故障コードは1-2…
何のコードか調べます。

これも今までは紙の資料をファイリングしたもので見てましたが、その資料もiPadに入れたので見たいページがすぐ見れるのは大変便利…
で、問題のコードは…

センサーBスピードジャンプ…
ジャンプ…⁉︎
スピードジャンプって何すか…
信号が飛ぶって事かな…
ジャンプの意味にイマイチ戸惑いましたが、とりあえず実際のセンサー信号の波形を見てみる事に。
オシロスコープを接続して…

4つあるセンサーを順に調べていくと…
3ヶ所はこんな感じの波形…

ところが1ヶ所だけこんな波形が…

波形の一部分だけ電圧が低い…
恐らくその部分だけパルスホイールが変形してギャップが広がってるんでしょうが…
そんなシビアに見てるの…⁉︎
ここからはバラさないと確認出来ませんが…
お客様の都合で一度返し、後日改めて予定を組んで詳しく調べる事になりました。
が、あんな微小な電圧降下を異常と判断する程シビアに監視してるのかは少々疑問です…
それから前から気になっていたモノを今更ながら買ってしまった…
コンパクトインパクトレンチ…

この薄さでMAXトルクは678Nm…
このインパクトレンチに更にこのスタッビーソケット…

組み合わせてもこの薄さ…

狭いスペースでその威力を発揮する事間違いありません…
