最近の作業です…
この仕事では何故か同じ車の似たようなトラブルが続く事ってありますよね…
1台目はPB-XZUダイナ…

エンジンチェックランプが点灯した…という事で入庫。
現車を確認すると現在点灯中…

もうエンジンかけた瞬間から振動が酷く明らかに1気筒死んでるよね…って状態。
故障コードを確認すると…

No1インジェクター異常のコードが。
このコードは補正値が15m㎥/sを超えると検出されます…
画像を撮り忘れましたが、1番の補正値は当然振り切っておりました。
という事でインジェクターを交換する事に…
エンジンはS05D。

ヘッドカバーやらインジェクションパイプを取り外して…



インジェクターを取り外し。

問題の1番インジェクターのノズルチューブが他と比べベタベタしてるな…と思いシリンダー内部を確認すると…


ピストントップにオイルなのか燃料なのかよく分からない液体が付着してました。
ノズルから燃料がリークしたのか、それともインジェクターOリング劣化でオイルが下がってきたのか…
他のシリンダー内部は乾いてます…

全数リビルトインジェクターに交換します。

アレコレ組み付けてIDの書き換え。

エンジンを始動して暖気をしつつ各データを確認…

補正値も良好になり、ついでに強制再生を…
昇温や差圧にも問題なし…

という事で1台目のダイナは完了。
次は2台目のダイナです…

これまたPB-XZUと1台目のダイナと同型式の連番車両で、同じお客様の車両です。
こちらもエンジンチェックランプが点灯して入庫
してたんですが調べると故障コードはP2002が。

DPR関係の故障コードですね…
データ上ではこちらも1番のインジェクター補正値が4.0m㎥/sと今すぐどうこう…というレベルではありませんがお世辞にもイイとは言えない数字。
早速原因を調べる為に一度故障コードを消去して強制再生を実施してみると…
昇温スピードが明らかに遅い…
300℃付近まではまずまずの速度で上がっていくんですがそこからが遅い…
最終的に下の画像のように再生温度は前側でも400℃で後側も440℃付近までしか上がらず。

燃焼温度としてはもちろん全然足りません。
そんな状態がしばらく続き再生が終わると…

再度点灯…
故障コードは同じくP2002なので、どうやら昇温不良でエラーを拾うようです…
再生中の前側排気温度が450℃を越えないと昇温不良判定となります。
で、何故温度が上がらないのかを調べていると…
ダイナ、デュトロでは定番⁉︎のEXパイプ途中のジャバラ部から排気漏れを起こしていました。
が、問題のジャバラ部はDPR前段触媒と一体になっており、単品での供給はありません。
つまり…
ジャバラ部の排気漏れを修理するには触媒を交換する必要があります。
お客様は高額な触媒に嘆いておられましたが修理しない訳にはいかないという事で承認を頂き部品の手配と作業を進める事に…
これが届いた部品…
触媒withジャバラ。

触媒が安い訳ありませんからね…
お値段は約160,000円…
メーカーの設計はやはり製造段階でのコスト削減しか考えてないんですよね…
触媒直前でフランジで切り離せるようにしておけば不要な高額修理は避けられるのに。
最近の車はそんなんばっかりで、修理コストが高額になります。
DPRを降ろして…

フィルターは軽く洗浄して触媒を組み付け。

車両に取り付けて完成。

ここから再度強制再生を行い昇温不良が改善されたかを確認します…
順調に昇温して…


最終的に550℃付近まで上がり…

無事に再生終了。

という事で2台目のダイナも完了。
更に3台目のこれまたダイナ…
こちらもエンジンチェックランプが点灯したとの事で入庫。
現在点灯中…

故障コードはこれまたP2002…

3台目はお客様こそ違いますが続きますねぇ…笑
で、これも調べると昇温不良のエラーで2台目よりも更に低い350℃付近までしか上がらず…

調べると今度は排気シャッターバルブから排気が漏れてました…(^_^;)
写真撮ったけど画像だと煙が写らないですね…笑

もう再生中にシャッターバルブ付近から白い煙がモクモク出てましたから…
カバーを外してみると普段から排気漏れしてるようで真っ黒け…

という事で排気シャッターを交換する事に…
シャッターバルブの取り付けボルトってどこの車でも熱のせいで大体ガチガチに酸化してますよね…
このダイナも安定のサビ具合。
通常のM/T車とかだとマフラーとミッションの間に多少なりともクリアランスがあるのでEXパイプは外さず車上で固定ナットを溶断するんですが、今回の車はA/T車で…
シャッターバルブのすぐ横にはA/Tオイルパンが…

クリアランスが狭すぎてこの状態で酸素を使えばA/Tオイルパンのガスケットにダメージを与える可能性があるので酸素は使えず。
なのでEXパイプを取り外す必要があります…
なんとか3本は抜けてきましたが…

残り1本は折れました…


で、フランジに溶接されてるナットは酸素で溶断。

ここは今後の事も考えボルトナットによる取り付けに変更します。

新品のシャッターバルブ。

車両に取り付けて…



ここから強制再生を実施します…

結果的に500℃まで昇温しましたが…
もう少し上がって欲しいトコですね…
まあエラーを拾う温度では無いのでとりあえずは問題はありませんが…
インジェクターが怪しい感じはしますけどね…
お客様は早く使いたいとの事なのでインジェクションクリーナーを注入して一旦様子見です…
話は全然変わりますが新しいマイクロメーターを買いました…
今までアナログメーターしか使った事無かったんですが…
とうとうデジタルを…

1μmまで測定出来ます…
今まで必死になって目盛りを読んでましたが、デジタルなら数字が出るから早い…笑
0点のセットアップも凄いカンタン…

ここまで劇的に測定しやすくなるとダイヤルゲージやシリンダーゲージもデジタルが欲しくなってきた…
いや〜時代はやっぱりデジタルですね…笑
この仕事では何故か同じ車の似たようなトラブルが続く事ってありますよね…
1台目はPB-XZUダイナ…

エンジンチェックランプが点灯した…という事で入庫。
現車を確認すると現在点灯中…

もうエンジンかけた瞬間から振動が酷く明らかに1気筒死んでるよね…って状態。
故障コードを確認すると…

No1インジェクター異常のコードが。
このコードは補正値が15m㎥/sを超えると検出されます…
画像を撮り忘れましたが、1番の補正値は当然振り切っておりました。
という事でインジェクターを交換する事に…
エンジンはS05D。

ヘッドカバーやらインジェクションパイプを取り外して…



インジェクターを取り外し。

問題の1番インジェクターのノズルチューブが他と比べベタベタしてるな…と思いシリンダー内部を確認すると…


ピストントップにオイルなのか燃料なのかよく分からない液体が付着してました。
ノズルから燃料がリークしたのか、それともインジェクターOリング劣化でオイルが下がってきたのか…
他のシリンダー内部は乾いてます…

全数リビルトインジェクターに交換します。

アレコレ組み付けてIDの書き換え。

エンジンを始動して暖気をしつつ各データを確認…

補正値も良好になり、ついでに強制再生を…
昇温や差圧にも問題なし…

という事で1台目のダイナは完了。
次は2台目のダイナです…

これまたPB-XZUと1台目のダイナと同型式の連番車両で、同じお客様の車両です。
こちらもエンジンチェックランプが点灯して入庫
してたんですが調べると故障コードはP2002が。

DPR関係の故障コードですね…
データ上ではこちらも1番のインジェクター補正値が4.0m㎥/sと今すぐどうこう…というレベルではありませんがお世辞にもイイとは言えない数字。
早速原因を調べる為に一度故障コードを消去して強制再生を実施してみると…
昇温スピードが明らかに遅い…
300℃付近まではまずまずの速度で上がっていくんですがそこからが遅い…
最終的に下の画像のように再生温度は前側でも400℃で後側も440℃付近までしか上がらず。

燃焼温度としてはもちろん全然足りません。
そんな状態がしばらく続き再生が終わると…

再度点灯…
故障コードは同じくP2002なので、どうやら昇温不良でエラーを拾うようです…
再生中の前側排気温度が450℃を越えないと昇温不良判定となります。
で、何故温度が上がらないのかを調べていると…
ダイナ、デュトロでは定番⁉︎のEXパイプ途中のジャバラ部から排気漏れを起こしていました。
が、問題のジャバラ部はDPR前段触媒と一体になっており、単品での供給はありません。
つまり…
ジャバラ部の排気漏れを修理するには触媒を交換する必要があります。
お客様は高額な触媒に嘆いておられましたが修理しない訳にはいかないという事で承認を頂き部品の手配と作業を進める事に…
これが届いた部品…
触媒withジャバラ。

触媒が安い訳ありませんからね…
お値段は約160,000円…
メーカーの設計はやはり製造段階でのコスト削減しか考えてないんですよね…
触媒直前でフランジで切り離せるようにしておけば不要な高額修理は避けられるのに。
最近の車はそんなんばっかりで、修理コストが高額になります。
DPRを降ろして…

フィルターは軽く洗浄して触媒を組み付け。

車両に取り付けて完成。

ここから再度強制再生を行い昇温不良が改善されたかを確認します…
順調に昇温して…


最終的に550℃付近まで上がり…

無事に再生終了。

という事で2台目のダイナも完了。
更に3台目のこれまたダイナ…
こちらもエンジンチェックランプが点灯したとの事で入庫。
現在点灯中…

故障コードはこれまたP2002…

3台目はお客様こそ違いますが続きますねぇ…笑
で、これも調べると昇温不良のエラーで2台目よりも更に低い350℃付近までしか上がらず…

調べると今度は排気シャッターバルブから排気が漏れてました…(^_^;)
写真撮ったけど画像だと煙が写らないですね…笑

もう再生中にシャッターバルブ付近から白い煙がモクモク出てましたから…
カバーを外してみると普段から排気漏れしてるようで真っ黒け…

という事で排気シャッターを交換する事に…
シャッターバルブの取り付けボルトってどこの車でも熱のせいで大体ガチガチに酸化してますよね…
このダイナも安定のサビ具合。
通常のM/T車とかだとマフラーとミッションの間に多少なりともクリアランスがあるのでEXパイプは外さず車上で固定ナットを溶断するんですが、今回の車はA/T車で…
シャッターバルブのすぐ横にはA/Tオイルパンが…

クリアランスが狭すぎてこの状態で酸素を使えばA/Tオイルパンのガスケットにダメージを与える可能性があるので酸素は使えず。
なのでEXパイプを取り外す必要があります…
なんとか3本は抜けてきましたが…

残り1本は折れました…


で、フランジに溶接されてるナットは酸素で溶断。

ここは今後の事も考えボルトナットによる取り付けに変更します。

新品のシャッターバルブ。

車両に取り付けて…



ここから強制再生を実施します…

結果的に500℃まで昇温しましたが…
もう少し上がって欲しいトコですね…
まあエラーを拾う温度では無いのでとりあえずは問題はありませんが…
インジェクターが怪しい感じはしますけどね…
お客様は早く使いたいとの事なのでインジェクションクリーナーを注入して一旦様子見です…
話は全然変わりますが新しいマイクロメーターを買いました…
今までアナログメーターしか使った事無かったんですが…
とうとうデジタルを…

1μmまで測定出来ます…
今まで必死になって目盛りを読んでましたが、デジタルなら数字が出るから早い…笑
0点のセットアップも凄いカンタン…

ここまで劇的に測定しやすくなるとダイヤルゲージやシリンダーゲージもデジタルが欲しくなってきた…
いや〜時代はやっぱりデジタルですね…笑