まずは前回トラブルシュートをしたコンドル…
見積りを出してお客様の返事待ちでしたが承認が下りたので作業を開始。
もともと車検で入庫してたので車検整備とVNTの交換を同時進行で作業…
アレコレ外して…

トラブルの元凶であるVNTコントローラ…

取り外し…

取り外したVNT…
ポイしてやりたい気分ですが返却する必要があるのでそういう訳にもいきません…

こちらはリビルトのVNTです。

スタッドボルトなどを交換して…

どんどん組み付け。


で、エンジン始動…

ヒューズが飛ぶ事も無く故障コードも無し。

エアフロやVNTにスロットルの作動にも当然問題ナシ…



これにてコンドルは完了…
お次はサイドブレーキを引いているのに坂道で車両が徐々に下がってくる…との事で入庫したキャンター。
ブレーキテスターで制動力を測定すると数字もさることながら車輪がロックせず…
全く効いてない訳ではありませんが効きが甘いようです。
サイドブレーキワイヤーなどには問題無くセンターブレーキを調整してみるも変わらず…
サービスホールからは残量が見えないのでとりあえずブレーキシューは換えてみましょうか…となり、そのまま作業をする事に。
外から見る限り何か異常があるようには見えませんが…

部品を注文してセンターブレーキをバラすと…

ドラム内が何故かオイリー。


ミッションのリヤシールからオイルでも漏れたか⁉︎と思いましたが見たところリヤシールからは漏れはありません…
が…
何やらボルトからオイルが垂れた跡はある…

これはバックプレートの取り付けボルトですが…
貫通ボルト⁉︎…なんて考えながらボルトを取り外すと…

貫通してる訳では無さそうですが、何やら黒い点が…
ファイバースコープで覗き込んで見ると…

穴が空いてる…⁉︎
他のボルト穴はこんな感じ…


これは恐らくリヤハウジングの製造段階での不良品でしょうね…
恐らくダイキャスト製法でしょうが、鋳込み工程でエアーでも噛んだのか…
それともCNC加工でのミスなのかは分かりませんが…
その穴からミッションオイルがボルト穴に抜けてセンターブレーキ内でオイル漏れが発生、結果的にサイドブレーキの効き不良という状態になったんでしょう…
お客様はなるべく早く使いたいとの事なので今回はボルトにシール処理をして対応する事に。
オイルを吸ったライニングは問答無用で交換。


こちらが新品のライニング…

ドラムは綺麗に洗浄して再使用していきます。


元どおりに組み付けてキャンターも完成。

そして最近多いのがトレーラーのエアサス修理依頼。
エアサストレーラーでハイトセンサーを交換したら片方だけエアが入らなくなった…という症状。
コレ…実に多い依頼なんですが…
基本的に電気式のハイトセンサーを使用してる車両は交換したらほぼ100%キャリブレーション作業が必要になってしまいます。
今回もディーラーさんからの依頼でトレーラーのタイヤが走行中バースト…
その結果ハイトセンサーが破損した為、交換したらエアサスが動かなくなったというもの。
このように交換した後に片側が不動となるケースの場合、ハイトセンサーを交換した事による左右の整合性エラーが原因となる事がほとんどです。
話を聞いた時点で恐らく整合性のエラーだろうという事で出張で作業をする事に。
現地に着き診断機を繋ぐと…

ですよね…
という事でキャリブレーションを実施。

無事にキャリブレーションも成功して…

故障コードも無くなりました。

コレにて完了。
このトレーラーの電子制御式のエアサスに関しては各部品の交換後にキャリブレーションやパラメータ設定が必要になる事があります。
その為、交換したら動かなくなった…というケースは非常に多いです。
そして整備とは全然関係ないネタですが…
先日、あるテレビ番組で見た料理がどうしても食べたくなり…
いてもたってもいられずスーパーに出向き…
1枚2000円もする破格の黒毛和牛ステーキを買ってきて…
作りました。
黒毛和牛ステーキon theガーリックライス…

どうしても食べてみたかったんですよ…笑
基本B級グルメで満足出来るタイプですが、コレには大満足…
やっぱり高い肉は美味い‼︎