春夏秋冬 花 mikio

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イチョウの巨樹  35 驚きの根廻

2018-09-19 | 巨樹
埼玉県東松山の巌殿山修善院、正法寺、通称、岩殿観音の境内には驚きの
イチョウの巨樹が鎮座してます。樹齢700年、幹周り11、1m、樹高20m、最大の特徴はその巨大な根廻にあります。多くの巨樹の
イチョウを見てきましたが、これほどの根廻を持つイチョウは見たことがありません。 数百年かけて表土が流れ、根がむき出しに
なったと、思われます。 根の広さは20mを越しこの巨樹を支えてきました。



真正面と裏側からの2面。







角度を変えての眺め、

      





納品の帰りに今年初めてこの地に立ち寄りました。久しぶりに
古い町並みの奥、石段150段から上がってみました。駐車場は石段脇にあります。仁王門をくぐり遥か遠く石段を眺め、
はじめて来た若いころを思い出しました。 


       

巌殿観音と呼ばれるのは回りが岩の断崖に囲まれてる、その由来です。


    


驚くのはこの光景です。古い根の上に巨大な根が覆う、月日は何年かは
推定できませんが 生きる巨樹の生命力の神秘と思われます。



    



五色の垂れ幕を垂らす観音堂、その脇にイチョウの巨樹があります。



境内に入り込む山道もあります。

   



正法寺は、源頼朝の命により復興した古刹で観音堂は717~724の創立と伝えられ、
正法寺と称し、鎌倉時代の坂東十番の札所となったと言われてます。 県の指定、市の指定、歴史的な資料が多く残されてます。
きらびやかさはありませんが、静かな境内、古刹の中で驚きの巨樹の姿は、訪れる人を魅了して、御神木として
崇められ、柵などありませんから、うねる様に蛇のごとく絡みあう根に、自由に手を触れられますが、勇気が要ります。