これは単に教育上のことを
念頭に考えているが、
ほかの課題でも
もっと様々な困難が待ち構えている。
特に経済、財政上の問題は
あちらをたてれば、こちらが立たずで、
資金の効果は
よくよく吟味して投資しなければ
大損害を引き起こしてしまう。
どちらにしても人材育成は
資本主義経済の浮き沈みで
その投資に抑揚をつけていたのでは
わが国は
瞬く間に世界の歴史から
消え去ってく運命にある。
教育費は経済の浮き沈みとは
別枠で特別に
確保しておくことは不可欠だろう。
人は石垣。
その人材が
この狭い国土に
世界第二位の
経済国家を作り上げた礎だと云うことを
なま、忘れてはならないと思うのである。
それは遠い昔では
遣隋使、遣唐使の時代しかり、
明治維新しかりである。
その当時の若者は
日本海を渡り
太平洋を渡り
大陸を渡り
命をがけで
大陸や海を超えるほど
向学心に燃えていたことを
忘れてはならないし、
時の政府も
そのためには莫大な金をかけていた。
しかし、
それはただ目先の欲や
目先の利益、
一部の特権者だけ
のためではなかった。
遠く将来の日本
を見据えていたのだと云うことを。