Ⅰ. ウクライナは
どこに自国と国民の利益を
見出すのか?
(1) 経済的利益はいかなるものか
対EU加盟によってどんな経済的利益があるのか?
IMFが協力するのは
無償援助ではなく高利の借入金つまり債務を
莫大な額だけ積み増すだけではないだろうか。
今、ウクライナにとって
それを将来にわたって返す能力があるだろうか?
(2)ウクライナの経済再建の礎は?
今、ウクライナは
その
返済能力さえも
戦争継続によって
自国を廃墟にすることによって
失おうとしている。
それは
再建する礎になるはずの東ウクライナの
工業地帯を砲撃や爆撃によって
そこに住む人々もろともに
破壊し尽そうとしているからだ。
客観的に見れば
クーデター政権以前のウクライナよりも
はるかに悪い状態のウクライナを
今後生み出すに違いないからだ。
cf.http://japanese.ruvr.ru/news/2014_04_03/270588886/
*** cf. 要点
このほか、西側マスコミはIMFの「救急バック」の中身について
すべての真実を明かしていない。
マスコミが報道するのは、ウクライナ人もIMFが数十億ドルの借
款を出して、自国を救ってくれると信じていると報じている。だがロ
バーツ氏いわく、本当は、ウクライナは「IMFのお金をびた1文も
目にすることはない」。実際、IMFはウクライナのための資金を西側
の銀行に振り込む。するとこの額の分、ウクライナの抱える借款は削
減される。結果としてウクライナは銀行にではなく、IMFに返すことに
なるが、IMFのつきつける条件は厳しい経済体制をしくので、ウクラ
イナでは年金額も政府の支出、ガスのような最重要品目の買い付け
への支援金がカットされる。ロバーツ氏は、その結果、ただでさえあま
り高くない生活レベルは下がってしまうと予測している。国有財産や
民間の生産は西側のバイヤーに売られるだろう。しかもウクライナの通
貨、グリヴナはこれから変動為替相場への移行を義務付けられること
になる。グリヴナの下落と輸入の高い価格を克服するために、ウクライ
ナはさらに借款を増やさざるを得なくなる。しかもこの国の汚職はあま
りにもひどい。
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http://jp.sputniknews.com/japanese.ruvr.ru/news/2014_04_03/270588886/
(3) ウクライナ内戦の結果は
たとえウクライナ政府が勝利し
ウクライナにロシア派ウクライナ人が
住まなくなっても
失われるものの方が
遥かに多いのだ。
ロシアからの安価な
ガス供給はストップしてしまうだろう。
東ウクライナの”重化学工業地帯”は消滅し、
残った産業もこれまでのように
ロシアとの交易で工業生産物の取引によって
利益を維持することは不可能になるだろう。
* 平和的に改革が進んでいれば、ロシアとの東側の経済的交流は
維持しながら並行して西側諸国との経済交流も発展していけたに
違いありません。当然、両大国のいろいろな思惑も重なりジグザグ
もありうることです。でもそれは粘りと忍耐、寛容が不可欠でした。
** ウクライナは今もっと今日のアルゼンチン問題なども学ぶべき
ですね。
西側諸国との交流がバラ色一色ではないということも。ベネズエラ
が何故アメリカから距離を置き始めたかなども。
*** また、現代のギリシャの現状とEUとの関係を熟考してみることも有益
です。