京都逍遥

◇◆◇京都に暮らす大阪人、京都を歩く

京都御所特別公開

2009-11-08 23:50:21 | まち歩き

御所の一般公開は、毎年、春(4月)と秋(11月)に、5日間の日程で行なわれる。今年は「天皇陛下御即位20年記念」と銘打って、春季に7日間、秋季は10日間の日程で、通常とは違ったコースも加わった。この7年ぐらいの間、平日の午前中に何度か行ったことがある。入り口の列に並び、人波に流されるように見た。今年は土曜の夕方で、殆ど閉門直前の入場(開門時間は9:00~15:30)。人が少なく、じっくり見ることができた。

09_009 これは、南の建礼門。御所の正門である。先月の時代祭では、この門の前に平安神宮の神輿が鎮座し、ここから行列が出発した。葵祭でも、ここから祭りは始まる。

この門のすぐ前には、丹塗りの承明門があり、開いていれば紫宸殿が見渡せる。

09_012

09_014

次は建春門。優美なフォルムである。

09_015

日華門から入って、紫宸殿の前を通る。左近の桜と右近の橘。橘は少し元気がない様子。振り返って白砂の南庭を見ると、ロープを張った内側に、足跡。

09_023

09_021

清涼殿を見てから欅橋のかかる御池庭の方へ。

09_027_2

09_028

09_030

09_029

人が少ないと、お庭もゆっくり見ることができる。紅葉が始まっていて、池の水に映る木々に見とれてしまう。今回は、建物内部よりも、お庭が良かった。

平安京の内裏は、現在地より、少し西にあった。千本丸太町辺りには、平安宮内裏内郭回廊跡や、大極殿跡が残る。現在地は里内裏(内裏が火災などの場合に、貴族の館を仮皇居とした)と呼ばれる御殿のあった場所で、平安後期以降、ここ、土御門東洞院殿と言われた里内裏が発展し、皇居となったのだそうだ。蛤御門の向かい、京都ガーデンパレス前に「土御門内裏跡」の石標が建っている。

さて、御所は当然菊紋なのだが、今出川御門から入った私が最初に目にした建物には、菊紋と三つ巴。確かここは宮内庁宿舎のはず。09_001 しかし、少し行くと「桂宮邸跡」の石標があった。桂宮邸には、この築地塀と表門・勅使門が残っており、御殿は明治26年頃、二条城に移築されているらしい。

御所は、通常も予約さえすれば、参観が可能だ。葉書、宮内庁京都事務所窓口、インターネットで申し込むことができる。どの方法でも3ヶ月前の1日から受け付けで、窓口申し込みは、参観希望日の前日でも、定員に余裕があればOKなのだそうだ。私は参観を申し込んだことがないので、コースが同じかどうかはわからないが、職員の方のガイドがついているのは魅力的。(宮内庁HP参観案内http://sankan.kunaicho.go.jp/

また、外国人観光客は、パスポートを持参すれば、当日でも参観できる場合があると聞いたことがある。9月に来たアメリカの友人を、案内してあげればよかった。南禅寺・奥丹のセットがあまり気に入らなかったようなので。あぁ残念。京都御所は思いつかなかった・・・。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする