tapestry

超犀門的日常身辺雑事控

from Musashino
since December 8, 2009

#186 いかずち切り

2009-12-26 | 読書
いかずち切り
山本一力
文藝春秋
978-4-16-328690-3
2009/10
★★★★

時は嘉永6年。騙り屋の天九郎が配下の者を集めて金持ち相手の大掛りな仕事の算段を始める。やがて、この旨い話に5倍の掛け金を提示して大臣の札差・和泉屋が飛び付く。
偶然にこの話を耳に入れた証文買いを生業とする稲妻屋の弦源は、屈強な5人の手下を使ってこの騙り事件を防ぐべく動きだす。そこには闇に暗躍する怪しい男達が絡みつく…。

商売柄見てくれは悪いが、男気のある稲妻屋の連中の筋の通った振舞いに胸がスッとする。

直木賞受賞作『あかね空』以来の一力ファンの犀門。この作品も一気に読ませる魅力が満載である。

昭和の飲み屋街

2009-12-26 | 散策
今日は久し振りの郊外散策。目指すは日暮里。

西口の改札から 夕焼けだんだん に向かう途中を左に折れた先の一角に、その異界を発見。

小さなアーケードの中に、正に昭和の飲み屋が忽然と軒を並べている。

思わず足を向け、一軒一軒を覗き込みながらつきあたりへ。

アーケードは僅か20m位の距離。

こんな具合に年季の入った店にふらりと1人で入って、チビチビと酒を飲む日が犀門にも来るのだろうか。