高幡不動尊 もみじ灯路

　　 　　　　　　　高幡不動尊では今月一杯もみじ祭りが開かれています。
　　　　　　　　　　講演が終わってから義妹Kさんと待ち合わせ、その後
　　　　　　　　　　主人も合流して、今日、明日行われるもみじ灯路を楽しみました。
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　ひとつずつに灯は点され、周りに水も撒かれました。
　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　境内には菊花のコーナーも。
　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　見事なドレスでしょ！！
　　　　　　　　　　　　　　　老女よ老女、この世で一番美しいのは・・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　ハイ、菊人形さま、あなたでございます。
　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　鶴　と、　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　亀　　ですね。
　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　塔の下の水面に浮く灯篭。
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　
　　　　　　　　紅葉はまだ少し早めでした。真っ赤に染まる頃、行ってみたいです。

講演 『祖国とは国語』

　　　藤原正彦氏の講演を申し込んであったので、夕方から聞きに言って来ました。
　　　
　　　今の日本はあらゆる困難が糸玉状態になっている。
　　　対症療法しかしてこなかった日本人の体質は直らないし、特効薬もない。
　　　90年かかって下がってしまったものは90年かけて
　　　元に戻すより方法はないだろう。
　　　政治が悪い、先生が悪い、親が悪い・・・のか　？否、国民全部が悪いのである。
　　　ゆとり教育にしても、落ちこぼれや登校拒否が減るということで賛成したが、
　　　結果は・・・減ってはいない。賛成した事を国民が全部わすれてしまい、
　　　ただ子供の学力を落としただけである。
　　　また、生きる力、創造性、独創性を育てることは、教えるよりも、
　　　校庭で殴り合いの喧嘩をさせた方が学ぶ事は大きいはず。
　　　小学校で英語教育、パソコン教育と言うがとんでもないこと。
　　　小学校は徹底して国語、読書を叩き込むところである。
　　　国語は全ての知的生活の原点であリ、表現する道具である。
　　　思考とは、言語をもってするものなので語彙を取得する事が必要。
　　　人間は語彙の範囲でしか考えられない。
　　　１００や２００の語彙だと思考も１００とか２００しかない事である。
　　　語彙をふやし、筋道を立てて主張させること、そして情緒を育てる事。
　　　Aと言う仮説の出発点でその人が持ってほしいものに
　　　　　　　他人の不幸に敏感であれ→感受性
　　　　　　　もののあわれを知ること
　　　　　　　美しいものに敏感であれ
　　　　　　　故郷を思うこころとかなつかしさを感じるこころ
　　　これらを読書によって育くんでいくことが必要。
　　　その人のスケールを大きくしてくれるものが読書である。
　　　そして、祖国とは国語である・・・
　　　言葉は文化であり、言葉を奪う事はその国を失くすことで、犯罪である。
　　　言語の統一化とは世界中がチューリップの花だけになってしまうようなもの。
　　　さまざまな花が咲いてこそ美しい国、美しい地球である。
　　　能率・効率よりはるかに大事なものは文化である。
　　　「国語＝文化」を育て、世界に尊敬される日本にしていかなくてはならない。

　　　よくまとめられなかったですが、このような内容でした。
　　　小さなお子さん、お孫さんのいる方は国語力を身につけさせてほしいですね。　　　
　　　藤原先生の仰るには、張り倒してでもやらせる事。
　　　幼稚園でも決して早くないそうです。
　　　記入もれですが、文章は声を出して読むと前頭葉に良いそうです。
　　　今宵、藤村でもいかがですか・・・・・。

　　　　　　　（文語の愛甲先生もみえていましたし、文語仲間も2人ほど・・・）