実にいろいろあった一年でしたが、あと僅かで終ろうとしています。
静かに万葉人に思いを馳せながらの大晦日などもいいものですね。
万葉恋歌には何首も好きな歌がありますが、その中の一首を・・・
秋山の 樹(こ)の下隠(かく)り 逝く水の
われこそ益(ま)さめ 御思(みおもひ)よりは (巻二・92)
ー鏡王女(かがみのおおきみ)ー
天智天皇への返歌と言う事ですが、上の句、見事な比喩ですね。
<秋山の樹下の落ち葉に隠れて静かに流れて行く水、
その水のかさが増していくように、あなたが思って下さるよりも、
私の方がもっと深くお慕いしているのですよ>
そのような意味合いの歌だと思います。
写真は、もう何年も前になりますが、奈良・桜井の先にある押坂(おっさか)の
舒明天皇押坂内陵を訪ねた時のものです。
すぐ横を流れている小川の中に、犬養 孝さん揮毫によるこの歌の歌碑が
建てられていました。
鏡王女のお墓と言われている所は、この小川の少し上流の
田んぼの中のような場所にあり、お墓と言うよりはまるで薮のようでした。
お互いにこのような気持ちを抱く事ができたら幸せですね。
~素敵な新年をお迎えください~
静かに万葉人に思いを馳せながらの大晦日などもいいものですね。
万葉恋歌には何首も好きな歌がありますが、その中の一首を・・・
秋山の 樹(こ)の下隠(かく)り 逝く水の
われこそ益(ま)さめ 御思(みおもひ)よりは (巻二・92)
ー鏡王女(かがみのおおきみ)ー
天智天皇への返歌と言う事ですが、上の句、見事な比喩ですね。
<秋山の樹下の落ち葉に隠れて静かに流れて行く水、
その水のかさが増していくように、あなたが思って下さるよりも、
私の方がもっと深くお慕いしているのですよ>
そのような意味合いの歌だと思います。
写真は、もう何年も前になりますが、奈良・桜井の先にある押坂(おっさか)の
舒明天皇押坂内陵を訪ねた時のものです。
すぐ横を流れている小川の中に、犬養 孝さん揮毫によるこの歌の歌碑が
建てられていました。
鏡王女のお墓と言われている所は、この小川の少し上流の
田んぼの中のような場所にあり、お墓と言うよりはまるで薮のようでした。
お互いにこのような気持ちを抱く事ができたら幸せですね。
~素敵な新年をお迎えください~