ミモザの花咲く庭から

一期一会に感謝     写真中心のブログです

茶びつ

2017-08-18 | 写真日記 日々のこと
 私の祖母は母屋から廊下でつながった隠居屋と言う部屋にいました。
私は姉妹もおらず、母は兼業農家でいつも田畑に出ていたので
祖母といることがほとんどでした。
小さな頃は布団の中で聞く祖母の話が楽しみでした。
いつも狐に化された話や狐火の話ばかりでしたが
話し方に臨場感があり、聞き飽ることがありませんでした。
話の内容は分かっているのに 狐に化された話をして と頼んでいたものです。
祖母と一緒に寝るのは私でしたので多分兄はその話、知らないのでは・・・
今のように良い絵本がある時代ではないし、
祖母もそう難しい話は知らなかったのでしょう。

 祖母の部屋には小さなテーブルと茶びつ、魔法瓶などがおいてあり、
よくお茶を飲んでいました。
半床を開けると小箪笥があり、引き出しには
時々お菓子なども入っていて、
私もよくお相伴したものでした。
お茶の後は、お茶碗などを洗い、茶びつに戻します。
台布巾は今思い出しても見事なほどの刺し子が施されていました。
祖母は器用な人だったと思います。
残念なことに私は祖母の血を引かず
不器用な父の血を引いてしまいました

 結婚する時、見なれた祖母の茶びつを受け継いでいただいて来ました。
都会の生活ではあまり必要ではないものですが
いつもテーブルにこの茶びつが出ています。
茶器も茶筒も入っているのに中のものを使う事はほとんどありません。
一口に行ってしまえば不用品かも。。。
それでも仕まうでもなく、
時折は祖母の部屋で一緒に暮らした日々を思い出す縁にもなっています。
無垢材と思われます。
何時から祖母が使っていたものなのか~
物心ついた時にはありましたから
曾おばあさんのころからのものかも知れません。

今朝は昔を思い出してみました。




明日辺りから暑さがもどってくるとか・・・
浴衣も近年出番がなく、箪笥の肥やしになっています。

今朝起きぬけに浴衣を折ってみました。

右の浴衣の衿がいびつですね。後で直します~  帯も小さすぎ。


コメント (6)
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