こんにちは。
昨日に引き続き、最近の対局振り返りその4です。
3月~4月はほぼ毎週手合いがあったため、ネタがたまっております。
4月7日木曜日、名人戦の予選で、相手は熊丰六段です。
名前は「ゆう ほう」と読みますが、みんなからは「くまさん」と呼ばれ、親しまれています。
私の白番。
1図 黒1が急所の押さえで次に黒Aの切りもあります。ここで白はどうしたら良いでしょうか?
2図 普通に打つと白1ですが、黒4までとなると次の白の手が難しいです。1図の切りもあり左辺の白も少し心配です。
3図 一工夫して白1から運んだのが実戦です。
4図 このようになれば、一回たたいてる分、2図よりも白が良いでしょう。
5図 実戦は少し考えた後、黒1の抜きでした。これによって劫材が1億個あっても死なない黒石が出来ました。
閉じ込められる代わりに絶対死なない石が出来る、こういうのは時に魅力的に映るものです。
しかし局後の検討で熊さんが
「穴熊になっちゃったか」
と一言。
208手完 白中押し勝ち