世間は とかくめくらです。
博士号をもっていると ・・・ 名医だと思う。
教授という肩書きに尊敬の念を払う。
衣をきて 数珠をまさぐっていると ・・・ 宗教家と思い込む。
毎朝お経を読んだり写経していると信心家と錯覚する。
テレビに出ているから ・・・
何か素晴らしい能力をもっていると早とちりする。
世間の目 マスコミの目は つねにものの外側ばかりみています。
外形 ・ 評判 ・ 虚名で判断します。
内容 実質などは みようとしません。
袈裟をまとったら その綺麗な衣にだけ目をとめて
「良い坊さんだ 一人前の出家だ」と判断するのと同じです。
なぜ 衣をつけて お経をよむだけで
一人前の坊さんといえるのか ・・・ 私にはわかりません。
博士で 白い手術着をきたって ヤブ医者はたくさんいます。
名医は そんな外見でわかるものではありません。
名僧も ・・・ しかり です。
マスコミに出てくる僧など
・・・ まず ロクな坊さんはおりません。
第一 命がけで修行していたら
そんなヒマがあろうはずがありません。
このように 「風体(ふうてい)」 にとらわれて
ものの表裏をみぬこうとしない怠慢さと いい加減さ ・・・
このうわべだけの軽率な判断を
・・・ 私たちは よくしがちです。