遠足
極楽というところは
よい音楽が聞こえてきたり、
うまい物が出てきたり、
すばらしい美人がサービスしてくれる
・・・ といったところではありません。
そんな 偏った欲望を満たすようなところではなく
何もしないでいて
満たされも 満たされなくもない
・・・ そんなところです。
本当を言うと
今も間違いなく 自分はそこにいるのですが
感覚や感情によって ・・・
快不快や喜怒哀楽が生じ
様々な色合いがあるような気がしているだけです。
そういう感覚や感情の活躍する空間を
六道といって ・・・
そんなものは ・・・ 大して驚くほどのことではありません。
それより何より一番肝心なのは
自分の本体は
今でも 将来でも
極楽以外に行きようがないのだ ・・・ と知ることです。
そのことを知る程度に従って
その人の現実世界での ・・・ 上等さがきまるのです。
そんなことを全く知らないものが
苦心惨憺して
たとえ総理大臣になったとしても
・・・ 大したことではありません。