ブルーシャムロック

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カジノができる

2021-08-21 11:13:07 | 逆襲の藤隆
ある年の、お正月が過ぎた、冬。朝岡蓮次と平賀知世は
共通の友人がいるリゾートタウンに着ていた。
「蓮次君、知世さん久しぶりね。そういえば私の住んでいる街にカジノができるのよ。」
そんなことを言っているのは、共通の友人であるリゾートタウンでショップを
営んでいる女性である。年齢は蓮次や知世とは1-2歳年上である。
「そういえば、リゾートタウンのcatvの取材班が発行しているインターネットの
ダイレクトメールでも拝見したけれども、街が揺れているみたいね。
私の街でもカジノができることを反対している人が勝って、カジノが立ち消えになって
リゾートタウンにカジノがやってくるみたいね。」
と、女性の経営しているショップが入っている眞向かいのビルを眺めた。
「あそこは、元々大道寺財閥のホテルだったけれども、経営者が入れ替わって、
現在はカナダの企業が買い取ってカジノにするみたい。外見が律令政治が行われている頃の
中国や朝鮮の建物みたいなのが、気になるなぁ。」
と、女性が言う。
経営している人のセンスなのか、それとも韓国や台湾の人を当て込んでいるのか
全くわからないなぁ。女性も知世も蓮次もそういうふうに考えていた。
「私はあまり深く考えない。」
と知世がいう。
「ディーラーが私の高校の後輩に決まった。」
女性が言う。
「カジノか。僕は経営者の見識不足だと思う。もし海外の方が見ても、
なんで日本なのに、自分の故郷みたいなんだろうかって首を傾げそうだし。」
と、蓮次の問に知世も女性も頷いていた。
カジノ、どうなるかわからない。
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融通のきかない人

2021-08-07 14:05:29 | 逆襲の藤隆
出木杉英才、18歳の冬のことである。
彼は、後に妻となるyちゃんと歩道橋を歩いていた。
「出木杉さん、実を言うと私のママが、是非とも
受けてほしい大学があるって言われた。
出木杉さんが入ろうとしている大学よりかんたんだけれども
ママとしては入って欲しいみたいなの。」
とyちゃんは言う。
「それはいいね。君の為になるならば、僕も肯定的だ。
それとも僕とおなじ大学に入るならば、それも考えてもいいかな。」
と出木杉は答えた。
「そうなんだ。私も考えてみるね。」
とyちゃんがいう。
「同じことをえっくすしも言うだろうね。彼は君の幸せを
願っているから。」
と出木杉は口を滑らせてしまった。
「あなたはそこが良くない。人のことを悪く言わない
けれども、無意識に人を怒らせてることを言っている。
確かにえっくすしはおっちょこちょいで、何もうまく行かないけれども
心は強い人だ。最後にえっくすしと喧嘩したときに
君が小さく見えたといったのを覚えている。」
とyちゃんは答えた。
「ああ、そこまでは考えなかった。」
と、出木杉英才は困惑していた。
「あの事故以来、えっくすしは自分の強さを手に入れた。
あなたのほうが成長していないのかな。」
とyちゃんは意地悪く言う。
「それは、違うよ。彼が冷たいだけだ。」
出木杉英才は反論した。
「同じことをえっくすしに聞いてみたら。
もし缺陷を持ちながら、私と結婚した世界では、
聞けないような言葉を言うかもしれない。
自分の力を見つけたえっくすしは、
融通の聞かないだめなやつだなといか言われるよ。」
とyちゃんは答えた。
かつてえっくすしがyちゃんに恋い焦がれていた時代に
言われたような言葉をだ。
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