ブルーシャムロック

此処はtomohiroのオリジナル小説サイトです。
小説主体ですので、小説に興味の無い
人は、退出下さい。

夢のような本当の話_3

2015-03-24 17:49:32 | 逆襲の藤隆
「いい湯だ。」
私は中之島の公営浴場にいる。
ここの温泉は露天風呂で意外と野趣濫れる場所だ。
ここも、かつては船でしか行けなかった場所なので
手軽に行けなかった。
今回乗ったvstol旅客機があった関係で鹿児島の本土から
1時間足らずでここにいけた。
「飛行機がここにいけたら、是のツアーも開拓しなければ。」
同行した旅行代理店のツアーを計画した人もいっていた。
確かに。
翌朝、私はジャングルのような森をみてみる。
以前訪れた奄美大島に近い。
「自然が濃いから奄美にも種子屋久にもない自然ツアーとか計画できるかも。」
私は離島開発センターの人につぶやく。
「そうでしょうね。」
センターの人は内心複雑だった。
「飛行機はあと1時間でここに来ます。おのりの方は中央広場までお越しください。」
大きなスピーカーはソレを告げている。
「私もこれに乗らなければ・・・。」
しかし、もう少し私は緩慢していく予定だ。
end.
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夢のような本当の話_2

2015-03-20 18:54:30 | 逆襲の藤隆
私を乗せたvstol旅客機は、現在種子屋久地方を通過していた。
SPEEDOは普通の飛行機とは変わらないようだ。
「普通だったら、ここを通過した跡、奥の大島に飛行機は着陸するだろうね。」
通路を挟んで隣の男性が言う。
窓のからみえる海の彩が濃い。
「鹿児島空港をでた当機は、トカラ列島中之島の広場に止まります。」
Cabinアテンダントの声は、目的の島に止まる事を督す。
窓を再度見た。あれが目的の島だろう。
以前取材に赴いた、三宅島ぐらいの巨きさだと思う。
飛行機が垂直に降りていく感覺がする。
ずずんずずんという音だ。
着陸が住んだ跡、
「現在、トカラ列島中之島に降り立ちました。」
という後、客はおり始めた。
あとは、何時もの飛行機と同じだ。
私も降りて島の風景を楽しもうかなと思った。
飛行機を降りて、降り立った広場を見ていると、
携帯やデジカメを構えた島民がみえる。
もともと、急患を乗せた官公庁のヘリコプターは見慣れている者の、
こんな大きな飛行機はこの島には降り立たないようである。
島の風景を見回した私が感じたこと。飛行機がいかなかったせいか
自然が多い。
飛行機が降り立つことで、環境が変わってしまわないだろうか。
それが不安である。
そんなことを考えながら広場から集落を目ざす。
つづく
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夢のような本当の話_1

2015-03-17 16:55:02 | 逆襲の藤隆
今回、私の乗る飛行機は鹿児島の空港に向かっている。
それも実用されるvstol旅客機である。
垂直に飛び立ち、行く先はトカラ列島というではないか。
ここは、空港が作られず、最近まで船しか行かなかった
場所である。羽田を飛び立った飛行機が
いよいよ、中継地である鹿児島の空港に着陸。
現在、朝の10:00である。
関東から来た飛行機の隣に、トカラ行きのvstol旅客機が
止まっているようである。
私はそこに行く車に乗ってそこに降り立ったが、
東京から来た大きなそれからすれば、様々な資料で拝読した
dc-3やys-11といった飛行機に類似している。
結構オールドタイムだ。
私はそう思った。
関係者に促されるまま、私は座席を探して座る。
旅客機のドアは締り、アナウンスが始まる。
「ご搭乗の皆様、当期は鹿児島空港を発着して、トカラ列島中之島の広場に向かいます。」
なぜだかHELICOPTERに乗っているような感情である。
飛行機に乗る前チラリと見たが、エンジンのついた羽が上向きになっていたが、
それが上昇しているのだろう。
ガコン
どこかで音がした・・・。
十分に上昇したあと羽が元に戻ったのだろう。
ひとまず報告終わり・・・。
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でっしゅい_リプライズ

2015-03-06 18:22:37 | 信・どんど晴れ
「先日話していた沖永良部島の伝統曲ですが、友人に連れられた
関東の鶴見という場所では受けましたよ。」
松本佳奈は、女将に話した。
「なんでなんだろうね。」
女将は、自分の生国である、古仁屋や近くの加計呂麻島しか知らない。
なのに、琉球音階の沖永良部島の曲が関東の人間に受けたのかを。
「関東という土地自体、結構沖縄の人が多いんですよ。
沖縄や沖縄にルーツを持つ人には親しみやすいメロディラインだったみたいです
歌詞は聞いたことがないみたいでしたが、そこら辺でつかみはよく
{サイサイ節}という曲では大合唱でした。」
佳奈が、得意げになって話しているのに
女将は
「なんだか不思議なものだ。東北の人間が多いと聞くが・・・。」
という。
佳奈は、
「東北の人間は多いです。でも、上野駅の周りを好んで住みます。
自分が通っていた大学の周りは沖縄の人や新潟、石川、富山周辺の人が多かった
ようです。」
本当はどうかわからないが、佳奈は自分の感じたことを話した。
女将には上野駅に関する関東の話題はわからず、
「上野駅って、そんなに、特定の地域の人ばかり住むものなのか。」
と口を尖らせていた。
おわり
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でっしゅい

2015-03-02 16:18:53 | 信・どんど晴れ
大女将が、那覇で客死した。
自衛隊のヘリコプターで大きな病院のある地域に
緊急搬送されて、そのまま息を引き取った。
担当の医師も、荼毘に付すように言われ
そのまま、荼毘に付した。
その後入った料理屋で、
「新一さんと別れさせてもらいます。」
と、新一の妻で二人の子供の母である恵美子が
話題を切り出してきた。
新一も女将も、社長という肩書の女将の夫にて新一の父も
薄々わかっいたように、
「わかりました・・・。」
という他なかった。
沖縄伝統料理の店で、徳之島にはない料理が出されていた。
流れる音楽も、ロック・ポップスよりも沖縄伝統音楽ばかり流れている。
皆にとって、聞きなれない曲ばかりだ。
ある程度違和感を感じながら料理に口をつける。
何曲か流れたあと、子どもたちが
「佳奈ちゃんが口ずさんでいる曲だ。」
といい、
「でっしゅいはじめたそれ・・。」
と口ずさむ。
佳奈というのは、女将と同郷のいつも目をかけている
中居である。
「でも、琉球音階だよ。」
女将は子どもたちに訝しく聞く。
「でもね、おばあちゃん佳奈ちゃん懐かしいように聞いていた。」
旅館のある徳之島も、佳奈や女将の出身地の島唄は
民謡音階という日本本土風の旋律が多い。
流れている曲から大太鼓の伴奏が聞こえ、
男性の野太い声が聞こえる
不思議に思った新一は、接客の人間にこの曲のことを聞くと
「これはね、沖永良部島の曲なんですよ。メロディがここの土地の人間にも
合うみたいで、結構歌ったりエイサーのレパートリーに入れたりするんですよ。」
と接客の女性は笑いながら答えた。
佳奈と、沖永良部島・・・。なんとも合わないと思いながら
女将はあとで佳奈に聞こうと思った。
「みなさん、楽しんでいるようで・・・。佳奈ちゃんとともに
これから生きるべきでしょうね。」
恵美子が口を開いた。
おわり
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