ブルーシャムロック

此処はtomohiroのオリジナル小説サイトです。
小説主体ですので、小説に興味の無い
人は、退出下さい。

水着を着て泳ぐバラード_1

2020-08-29 10:48:22 | 逆襲の藤隆
日下部浩一郎は、柿沼萌美と一緒に平賀知世に、秘密のプールに連れて行ってもらった。
ここは、横濱市と横須賀市の市境あたりにある、工場のようなこところ。
「ここねぇ、秘密のプールが存在するんだよね。そう言えば今日は水着持ってきたんだよね。」
知世は日下部浩一郎と柿沼萌美に念を押す。
「今日は持ってきました。今日は普通の木綿の赤い六尺褌。」
と浩一郎。
「私もレースクイーン風の水着を持ってきた。浩一郎君がこれだからこんな水着。
2昔前のハイレグワンピース水着を知世に見せた。
「あ、この前作ってもらったペアルックの水着ももらっておきますね。」
知世に萌美と浩一郎は言う。
「ありがとう。一回は拒絶されると思ったから。」
知世は肩をなで下ろした。
二人共水着に着替え、プールに現れた。
「僕は褌を締めていると心がドキドキする。」
やはり赤いモスの六尺褌は水着用とは違う。
「私も浩一郎君が褌だとこういう水着を着用したい気持ちの高ぶりが見える。」
透けない白素材に、なんとかレーシングとロゴが入っている水着は萌美によく似合っている。
萌美と浩一郎が周囲を見回したら、まるで南国リゾートだった。
「ここは、さる企業の研究所で、誰かが南国リゾートみたく作ったのよ。二人共自分が好きな水着は
似合っている。」
知世は言う。
「ありがとう」
萌美と浩一郎は禮をした。
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Hey Hey おおきに毎度あり

2020-08-15 11:58:19 | 逆襲の藤隆
私の幼馴染、山田守が私につぶやいた言葉を録音している。
「俺の金儲けの師匠みたいなおっさんが言ったんだよ。山椒魚
みたいなパット見気持ち悪いおっさんだったけれども、
それを補ってもあまりある、生きるための知識をしっているおっさんだった。
そのおっさんがね、{馬鹿、利口、臆病以外に国などを滅ぼすのは、強すぎる大将なんだよ。
強すぎる大将ってのは、自分の力を人に見せびらかしているけれども、見せびらかしていると人が
受け取っているのを気づかないのだ。そいつを一番恐れているやつも、離れていく。}
って言っていたのを思い出すんだ。私の下にいる出来杉君もそうだねぇ。物腰は柔らかで
人のことを悪く言つたりはしないが、かえってこれが彼の持っている力を
見せびらかしている恰好になっている。あれ程の男がと当初は思ったよ。」
だってさ。
私もあの出来杉君とか言うやつは怖いと思った。色々言って遣つたことがあるが、何でも正論で
はねのけてしまう。多分あの男が落ち目になった私も、ますます攻撃するかもしれない。
彼の敵對者は、自分に疑問を持って、強くなる真理を得た。
それは私も知るところだ。
そんな男を自分の幕下に引き入れるとはなるほど、山田守なのかもしれない。
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力を借りよう。

2020-08-14 09:04:46 | 逆襲の藤隆
出来杉君、君は金儲けみたいなものを憎む、清貧の徒みたいなところがある。
それはそれで尊いことだ。
だが、それが君の強すぎる姿勢になってみんな恐れるのだ。
君の強すぎる態度が君を恐れさせるし、君が嫌われているきっかけになっている。
嫌われ役だと思わせない誰かが守られているということを考えていなかったのだろうね。
そうそう。山田守氏、彼は金の亡者で、俗物だけれども、君を守りたい気持ちは強い。
必ずしも清貧が善、金の亡者が悪ではないと思うようになった。
少なくともyちゃんや出来杉君、君と袂を分かつようになってからだ。
今は出来杉君、山田守の力を借りよう。
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夜明けのこない夜はない

2020-08-10 10:36:38 | 逆襲の藤隆
「ねぇ。知世さん。作る作る宣言をしていたシノワズリの花柄模樣の
ワンピース水着の他、なんでヨットや風鈴の柄の水着も
作つたの。そこまで浩一郎君が気になるんだ。」
柿沼萌美は横浜は上大岡の平賀知世の家の離れに知世を呼んで
答えた。
「だって、この前見せてもらった萌美ちゃんと浩一郎君の水着姿の
写真だけれども、浩一郎君の褌に合わせて萌美ちゃん、2昔前のレースクイーンみたいな水着や
キャンペーンガールみたいな水着を愛用しているのを見たからね。
やっぱり女の子好みより、浩一郎君と萌美ちゃんのペアルックの水着が見たくなった。」
知世さんはめちゃめちゃ嬉しそうだった。メールだけでやり取りしていたときは
男性よりも女性が好きそうな口調だったからだ。
「あのシノワズリも作ったんですよね。そっちよりヨットや風鈴の柄が気合い入っているのが
変なんですけれども。」
萌美は皮肉っぽい顔をした。
「ああ。そうね。殿方も色っぽいからね。どことなく幼馴染のバーミリオンみたいな
印象を受ける浩一郎君がいいね。」
知世は舌なめずりをした。
「なんだか知世さんいらやしい。このまえ羽田から上大岡に行くときの車に乗っていた
朝岡蓮次さんって何者なんですか。」
萌美は質問した。
「彼は中学校の頃から付き合っている腐れ縁ね。でも、私を振り向かそうとする
彼の努力は買っているかな。」
と表情は変わった。
「どうしようもない男ならば、切ってしまったほうが・・。」
萌美が言おうとした時、
「くどい男だけれども、彼の努力を見ていきたい。彼との関係はsexは存在しないが、
それはそれでいい。女性にばかり興味のある暗い時代は終わった。
夜明けのこない夜はないから。」
と、知世は言った。
萌美はこの人に浩一郎君が取られてしまわないかな。ふと思ったのだが。
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知世さんと車

2020-08-09 05:57:36 | 逆襲の藤隆
「ねぇ。知世さん。今乗っている車、すごい年期が入っているね。」
左ハンドルで運轉席にいる平賀知世、日下部浩一郎は話しかけた。
「ああ。この車、元々キューバで走っていて、二轉三轉して私のところに
来たんだ。私の姉貴分の人がこの車をタダ同然で譲ってくれたんだ。」
そんなことを言い、ハンドルまた握る。
今日下部浩一郎と柿沼萌美は横浜の上大岡という平賀知世が住んでいる街に向かっていた。
助手席には、朝岡蓮次という恋人のような人が乗っていた。
「蓮次さんは、何時頃から知世さんと付き合い始めたのですか。」
柿沼萌美が聞く。
「ああ。そうだね13歳のときだ。」
とつぶやく。
「ふーん。」
柿沼萌美は不思議そうに考えた。
蓮次はこれ以上は言わなかった。
「ねぇ。浩一郎君、萌美ちゃんから送られたメールから見たけれども、
赤ふんかわいいわね。」
と知世が口を開く。
「そうですか。僕はこれで泳ぐと、泳いだ気持ちになるんですよ。」
浩一郎はバツが惡そうに言う。
「私も浩一郎君の気持ちに合わせて、多少奇抜な水着に身を包むケースが増えたんです。」
と萌美が言う。
「そう。だったら、私、あなたと浩一郎君のペアルック水着を作ろうかなと思っている。」
知世が不敵な笑みを浮かべた。
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飛行機で行こまい。

2020-08-08 09:22:15 | 逆襲の藤隆
水着自由の日が終わった、当日
「ねぇ。今度私横浜にいる平賀知世さんという方と会おうと思うの。
その時、知世さんに行くとき私の彼として
あなたを紹介するつもり。知世さん、諦めると思う。
萌美はスマホをいじりながら、今度持ってこようかな浩一郎と
映つた写真を送信した。
「なんだか知らないけれども、すごく立て込んでいる感じがする。
そこまでして合わなきゃいけないの。」
浩一郎は困惑していた。
「彼女、私がメールのやり取りをしていて思うけれども、
レズビアンみたいで
多少怖いんだ。」
と、言いながら、萌美は平賀知世に羽田についたら
メールすることを言う。
最初出会った時はぎこちなかった・・・。
ただそれだけだ。そして、そこには
朝岡蓮次はいなかった。
少しあとの夏。ここは三浦半島の
プライベートビーチのような場所。
平賀知世が作った風輪の柄の
ワンピース水着を着た柿沼萌美に同じ柄の六尺褌
を着用した日下部浩一郎がいた。
「それにしても浩一郎と出会ってから、
なんだかペアルックみたいな水着ばかり作っているよね。」
萌美は困惑していた。
「だって浩一郎君かっこいいんだもん。」
知世はとぼけてみせた。
「写真を取るんですか。それだったら萌美と一緒に映りたい。」
日下部浩一郎が写真を取ることを懇願したのは、
平賀知世の恋人未満友人以上の
男朝岡蓮次だった。カールツァイスイエナのレンズを
付けたアナログカメラに
白黒フィルムを仕込んで撮影している。
「1枚ならばいいよ。」
蓮次は言う。
「後で、知世さんと蓮次さんも取ります。」
浩一郎もそういった。
みんな語らない謎があるんだなと。
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日下部浩一郎と水着_03

2020-08-07 05:41:29 | 逆襲の藤隆
水着自由の日。
日下部浩一郎は六尺褌を締めてプールに現れた。萌美が着用していたのは
紫のハイレグ競泳水着だった。
人によってはえっちに見えるが、萌美が着るとかっちりする。
「浩一郎君褌にあっている。最も他の子も六尺褌だけれどもね。」
周りも赤い六尺褌だ。
「うん。お尻が露出しているのが、恥ずかしいけれども。」
浩一郎は多少恥ずかしがった。
今日は苦手な平泳ぎの日だった。
不思議と今日は50m先が見えるように思えた。
平泳ぎが始まった時、自分はすごいスピードで泳いだようにも思えた。
「これってなんだろう。褌の助けがあったのだろうか。すごく早く泳げたよ。」
またその次の褌の日も浩一郎は褌になるのが嬉しかった。
コーチは
「これこそまさに、水着道の水着の力だ
。日下部浩一郎は褌が彼の心にあったんだ。」
と言う。
「萌美ちゃん、泳ぐの楽しいよ。」
浩一郎は言う。彼は泳ぐのが心から楽しかった。
彼にとって六尺褌はこころに似合った水着なのだろう。
「そんなに言うんだったら、私も弾けた水着を着用して来ようかな。」
萌美はそういった。
水着自由の日、萌美が着用して来たのは、90年代のキャンペーンガールか
レースクイーンみたいな水着、
あるいは、バブル時代のハイレグワンピース水着だった。
「この水着は神戸の親戚や、親戚が経営している古着屋さんから流れてきたんだ。
浩一郎君に合わせて
着てみた。」
これを着用していると、萌美は生き生きしている。
スクール水着だと着せられている感じ。ハイレグ競泳水着だと
無理やり競技者にされている感じだけれども、
これだったら、萌美の古風な美人顔に似合っている。
「これから水着自由の日楽しみだな・・。」
浩一郎は泳ぐのが好きになった。
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日下部浩一郎と水着_02

2020-08-06 04:45:17 | 逆襲の藤隆
「なんだか知らないけれども、浩一郎やる気がなさそうだな。」
コーチは日下部浩一郎を見ながらそういった。
「うん。なんだか水着に満足しないのかもしれません。」
親がこれは安全だ現代的だとか浩一郎は言いたかった。
「このスイミングスクールは水着自由の日というのがあるんだ。
浩一郎、俺が特製の水着を選んでやるよ。」
コーチがそういう。
同じようにスイミングスクールに入会した柿沼萌美は
「スクール海パンや、ブーメラン水着が気に食わないって感じの顔ね。
コーチについていけばいいじゃないの。私はよくわからない
けれども、浩一郎君がやる気を出すきっかけになるかも。」
当初は浩一郎自体水泳は好きじゃなかった。だけれども、親が言うから、
やっているだけなのだ。
「浩一郎君、基本はおとなしくて、運動神経がにぶそうだけれも、
今回のスイミングやったら面白そうなのにね。」
萌美はため息を付いた。
萌美に言われてしまえば悲しい。
浩一郎はコーチに付いていくことに決めた。
ついていた先は、和風小物と書かれた商店街の渋い店だった。
「ここだよ。」
コーチが言うから、浩一郎は進んでいく。
「オヤジ、この男の子に六尺褌を作ってくれないか。」
「ああ。」
とオヤジは赤い晒を浩一郎向けに切ってくれる。
「魔法の水着だ。俺が締め方を伝授するから。これを締めて
水着自由の日に来てくれ。」
と言う。
翌日の陸上練習の時にコーチに教わりながら褌の締め方を練習した。
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日下部浩一郎と水着_01

2020-08-05 10:46:47 | 逆襲の藤隆
「ふぅ。」
日下部浩一郎はせっかく入った、スイミングスクールが飽気味だった。
やはり、スイミング指定の水着と学校のスクール海パンが苦手だったのだ。
これが苦手だったのだ。
大人は、これが現代的だと言う。
黴くさい昔を通り越して、今はこれがいいんだ。そう言われている感じがした。
大人の言うことを信じろ。そんなふうに考えてしまうのだ。
そんな、やる気のない態度はこーちにめがとまった。
「浩一郎、ひょっとしたら、水着に不満があるんじゃないのか。」
図星だった。
「今度俺が、面白いところに連れてってやる。」
コーチは、浩一郎に目配せをした。
「えっ。」
浩一郎はキョトンとした。
そこは、呉服屋で和装小物などが売っている店だった。
和服の他に、晒なども置かれていた。
「おやじ、この子に赤い晒をきってくれないかな。」
コーチは言う。
オヤジはそう言うと、晒を浩一郎を見ながら切っていく。
「何をするんですか。コーチ。」
浩一郎はコーチを不安そうな顔で覗き込んだ。
「ああ、浩一郎がやる気を出す、特性の水着だ。これを着ると、力を増す。」
コーチはただそう言うだけだった。
つづく
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