「姉ちゃん、逹彌が待っているぞ。」
友輝の甲高い声が聞こえる。
「ちょっとまってよ。」
制服の上着をあわてて着込んで、姉はかけていった。
なぜだか、寝坊で知られた友輝が早起きである。
逹彌が毎朝來るので、自然と早起きになっていったのだろう。
「姉ちゃんはまだかい。」
逹彌は、友輝に答えた。
「すぐ來ると思う。俺まではやおきになっちまったな・・・。」
友輝は苦笑した。
「まあ、あの時の夕方俺とおまえの姉ちゃんがとの間で・・。」
逹彌が話題を切り出してきた。
「そのことを言うな。俺だって・・・。」
友輝は顏を赤らめた。
「まあ、これでおまえも俺もEvenということか・・・。」
逹彌は鄙俗く嗤った。
「なんだ、その笑は・・・。」
少し友輝の顔が曇ったようである。
「ごめーん、登校班の子たちは来ているの?」
かけてきた姉が逹彌に質問した。
「まだ、来てねえから安心してください。」
逹彌は姉の前でおどけて見せた。
「ねぇ、友輝、Classのあゆみちゃんとはどうなったのかしら?」
姉は友輝に聞く。
「そうだな・・・。」
口籠もった友輝に、逹彌が代わりに答えた。
「まあうまくいっているよな・・・。」
友輝は、
「いうなよ・・・。」
と彼女との恥ずかしい關係に答えざるを得なかった。
「まあ、いいじゃないの。」
姉は、逹彌と友輝を見た。
そんなことを言いながら、登校班にみんなで加わっていった。
おわり
友輝の甲高い声が聞こえる。
「ちょっとまってよ。」
制服の上着をあわてて着込んで、姉はかけていった。
なぜだか、寝坊で知られた友輝が早起きである。
逹彌が毎朝來るので、自然と早起きになっていったのだろう。
「姉ちゃんはまだかい。」
逹彌は、友輝に答えた。
「すぐ來ると思う。俺まではやおきになっちまったな・・・。」
友輝は苦笑した。
「まあ、あの時の夕方俺とおまえの姉ちゃんがとの間で・・。」
逹彌が話題を切り出してきた。
「そのことを言うな。俺だって・・・。」
友輝は顏を赤らめた。
「まあ、これでおまえも俺もEvenということか・・・。」
逹彌は鄙俗く嗤った。
「なんだ、その笑は・・・。」
少し友輝の顔が曇ったようである。
「ごめーん、登校班の子たちは来ているの?」
かけてきた姉が逹彌に質問した。
「まだ、来てねえから安心してください。」
逹彌は姉の前でおどけて見せた。
「ねぇ、友輝、Classのあゆみちゃんとはどうなったのかしら?」
姉は友輝に聞く。
「そうだな・・・。」
口籠もった友輝に、逹彌が代わりに答えた。
「まあうまくいっているよな・・・。」
友輝は、
「いうなよ・・・。」
と彼女との恥ずかしい關係に答えざるを得なかった。
「まあ、いいじゃないの。」
姉は、逹彌と友輝を見た。
そんなことを言いながら、登校班にみんなで加わっていった。
おわり