ブルーシャムロック

此処はtomohiroのオリジナル小説サイトです。
小説主体ですので、小説に興味の無い
人は、退出下さい。

王子様ばかりは空虚ではないか?

2009-01-30 21:49:22 | 台湾テレビマンへの提言_後日談

 台湾のテレビマンを或サイトで批判した文章を執筆してきたのだが
今回は自分のサイトで執筆することになってしまった。
やはり、台湾のドラマの問題点は、野郎ばかり目立っていて、
女の子が主人公として活躍するという物語が存在しないことなのだ。
確かに女性に美男、男性に美女という考えはいいのかもしれないけれども、
等身大の感覚のドラマ・映画も必要なのではないだろうか。
ここから、女性が共感したり、傲慢な男を負かしたりという物も
あるべきなのだ。
王子様ばかりだと空虚ではないだろうか。
その空虚さを何にも台湾のテレビマンは理解をしていないといつも考える。
朝の女児向けアニメ枠がべたべたな女性向きのおジャ魔女から
男性向き特撮の要素を入れたプリキュアに成ったのは、
やはり現在の女性のニーズを入れたのかもしれない。
困難な状況に向けて立ち向かう女性のイメージが現在には必要だと
おそらくanego,アンフェアなどのドラマを見ていて思いついたのかなと
ふと考えてみる。
女児向きだって、べたべたな女性向きは敬遠される素材なんだなと
ふと思ってもいる。
 台湾のテレビマンは少女漫画がお好きなようだが、
最近受けている少女漫画は、”nana”,「のだめ」、「ハチクロ」のように
男性も共感できて入り込める世界観の物が多い。
こんな古典的な感性で、日本に受けるというのは真に烏沽がましい。
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稲富一夢はカラシニコフの夢を見るか_9(ラスト・エピソード)

2009-01-27 21:31:54 | 逆襲の藤隆
「今回のこと、だけれども・・。女の子がチア服じゃないからな。」
とーふやは、勝てるような氣がした。
「先生が、あまり恥になるようなことをして欲しくないと思って・・・。」
女の子は恐縮していた。
「いいのよ。でもあなたのチアリーディングも今度の土曜日やるんでしょ。
みてみたいなぁ。」
とーふやの言葉に奥様が
「私もチア服着てみたいわぁ。」
とつぶやいた。
脇で見ていた奥様の子供たちは、
顔がこわばっていた。
「母さん、年齢考えてよ。」
長男の言葉に。
「お母様のチア服って面白いんじゃ無くって。私もチア服にしてみようかな。」
と恋人はいたずらっぽく笑った。
「あなたは、些か変なことを言うからな。」
と長男は剣呑な顔をした。
「冗談だから。」
恋人は訂正していたけれども。
「でも、なんでチア服着てこなかったの。」
私、口之島珠代が、女の子に聞いてみた。
「そうですね。先生の真剣勝負におかしな格好をするのは失礼だから。」
と女の子は答えた。
「何かの小説か漫画の受売りじゃないが、シグルイってか?」
と、相川美幸が答えた。
女の子は黙って頷いた。
「そうかもしれませんね。」
ひょろ長いオランダ人は答えた。
そして、実演が始まった。
不思議ととーふやの香具師、何かできるような顔をしていたよ。
「あの、なにか的の真ん中の秘孔が分かるんです。」
とーふやは奥様に答えていた。
「あらぁ。諏訪之瀬さんらしいわね。」
と奥様はにこやかに答えていた。
「技を早速盗ませて貰います。」
オランダ人の目が光った。
さて、武術大会も佳境である。
「只今より、寄居流忍術の系譜を引く砲術の演舞です。師範代の諏訪之瀬春歌さんを
始めとした女性ばかりのグループです。」
アナウンスの声が会場一杯に広がる。
不思議と、とーふやの顔から緊張が消えた。
「あの、奥さん。私打ち抜く的の中心が見えるのです。」
ぽつりと言った言葉に奥様はきょとんとした顔をしていた。
「春歌さんは時折不思議なことを言うわね。」
奥様も苦笑しながらみていた。
銃に火薬と弾を込めて、火縄に火がついている。発射する頃合いをねらうだけだ。
「くんっ。」
とーふやは弾丸を発射するときに不思議な言葉を吐いた。
「いわゆる心眼ですね。」
オランダ人がつぶやいた。
とーふやの彈は見事命中した。
大会が終わった後、オランダ人は言った。
「私は、ヤン・シュテルムホーゲルというオランダのクレー射撃選手です。
兄がk-1選手、いとこがワールドカップやオリンピックに多数出場の名サッカー選手
というスポーツ一家に生まれました。私の兄が武士道に傾倒していて
日本の古武道かぶれだったので・・。今ひとつ理解できない兄の言葉を
理解しに、古武道の中でも自分のやっていることに近いあなた方の
砲術を拝見させて貰いました。」と言った。
「有り難う御座います。ヤン様。私も本番になると不思議と力が出るのですよ。」
と赤みがかったオランダ人の手を握った。
「やはり、古武道は奥が深いですね。」
と奥様が日本人である彼女にも分からないパワーを自分なりに解説した。
「まぁ。いいって事だな。」
相川美幸は言った。
「そんなご都合主義で片付けるなよ。」
私、口之島珠代はそう言ったけれども・・・。
終わり。




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稲富一夢はカラシニコフの夢を見るか_8

2009-01-19 21:46:38 | 逆襲の藤隆
砲術は最後になりますわ。」
ママンはそう答えた。
武術大会は滞りなく続いている。
槍、杖、他に変わった古武道が出てきた。
程なくして、とーふやの教え子がやってきた。
チア服じゃないようである。
「せんせー、応援に来ました。」
とーふやは是を見て
「チア服じゃなかったんだ。」
とにこやかに少女を見た。
ひょろ長い、外人の男は、
「おっ。いよいよですねぇ。」
と余裕の表情である。
「諏訪之瀬さん、貴殿、練習では一度も的に当たっていなかったけれども、
今回は大丈夫なの。」
と緊張しているとーふやに聞いた。
諏訪瀬は黙って頷いた。
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稲富一夢はカラシニコフの夢を見るか_7

2009-01-15 20:04:29 | 逆襲の藤隆


とーふやの出番が始まるまで腹ごしらえをしている自分、
私、んでもってひょいひょいついてきた相川美幸、とーふやと一緒に古武道を
学んでいる女性の子供たち、長男と双子の弟、そしてその長男の恋人
長男は、どちらかといえば可愛らしい顔をしている。見る角度に寄れば
王子様といった感じか。双子の弟は、意外とイケメン。少しアホだから
そういうのには気付かないのだろう。
「母さんがやるからついてきたんだけれどもね。ところでデルタが
こういうの興味あるの吃驚だよ。」と長男は眼鏡を掛けたツーテールの
女性に話しかけていた。
「まぁ、砲術ってのがおもしろいじゃない。」
と女性は得意満面な顔をしていた。
「ふーん。」
「でるたって不思議な物に興味を持つんだね。」
と双子が声を合わせた。
「ええ。そうよ。だから?」
女性は不思議そうに答えた、少し怒ったようなニュアンスもあるような。
「ねぇ。でもなんであんたの弟君ふたりいがぐり頭なの。」
と長男に聞いた。
「あいつらが母さんの言うこと聞かないから怒っていがぐり頭にしたみたいで・・・。その後は
俺も知らない。」
と長男は答えていた。
「このおにぎりおいしいですね。貴殿の手作りですか。」
相川美幸は3人の子供たちのママンをみた。
「ええそうよ。」
ママンは微笑んでいた。
「しかし、この後ろのひょろひょろした外人誰だい。」
ちゃっかりみんなが座っているござの白人男性を私はみた。
「うん。なんでも射撃に興味があるとか言っていたし、日本語も上手だからな。」
相川美幸は苦笑していた。
「奥さんたちの出番は何時ですか。」
ひょろひょろとした外人はママンに答えていた。
つづく
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稲富一夢はカラシニコフの夢を見るか_6

2009-01-14 21:25:39 | 逆襲の藤隆
いよいよ古武道大会である。
諏訪之瀬春歌は古武道の道着に着替え、火縄銃を持っている。
「あらー、今日は私の息子たちとうえの息子の彼女も来ているのよ~。」
くだんの女性がとーふやに声をかけた。
「そうなんですか・・・。」
控え室で緊張している。
家庭教師で教えている女の子は、チアリーディング部に所属していて、
先生を応援すると聞いている。
「今家庭教師で教えている、女の子がチア服で来ると言うから・・・。」
女性は
「あらあらあら~。面白いわね~。そんなことがあったらいいんじゃないかしら~。」
と脳天気な声を出した。
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稲富一夢はカラシニコフの夢を見るか_5

2009-01-14 21:17:31 | 逆襲の藤隆
「これが河川敷で行われる古武道大会か。」
声の主は、近所のアパートに住んでいる秋田市出身の莫逆の友
相川美幸嬢である。
「そうなんだよ。」
私はそう声を上げた。
「お前さんの寮の後輩諏訪之瀬の香具師は何時出るんだい。」
簡単にワープロ書きにされた文章をみて、
相川嬢は、いぶかしがった。
「ええと・・・。」
とーふやがまとめたProgramを相川嬢に私は見せる。
「なるほどぉ。なんでも、オランダからさる著名人が来るとか
私は見聞する。オランダが誇る最強の男だとか・・。
何の種目か分からないが・・・。」
つづく
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稲富一夢はカラシニコフの夢を見るか_肆

2009-01-08 21:03:53 | 逆襲の藤隆
とーふやは、本番の日に備えて火縄銃の練習を始めた
「どん。」
大きな音が聞こえる。
的の杉板は大きな音を挙げて真っ二つに割れている物の、
いつもであるならば、真ン中に当てるタマが右横にそれていた。
「あらあら、春歌さん。心に迷いがあるわねぇ。」
旦那は居ない物の、3人の子供を持つ女性がとーふやに声をかけた。
「失礼します。」
とーふやは女性に心の迷いを詫びた。
「なんだか、師範代の春歌さんが迷いがあるなんて・・・。」
女性は微笑みながら答えた。この女性は人が混乱するのを楽しんでいる嫌いがある。
「いえ、現在アルバイトで家庭教師をしている中一の女の子が時代劇フェチで、
私が武道をやっているのをみたいと言いまして。少し迷いがあるのです。」
女性は銃に火薬を詰め、弾を込めてながら、
「そういう子がいても、淡淡とした表情で武術を見せればいいのに。」
といって銃を発射した。
的の中心に弾は当たっていた。
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稲富一夢はカラシニコフの夢を見るか_參

2009-01-07 20:24:22 | 逆襲の藤隆
とーふやは女の子の家に家庭教師に来ていた。
「せんせー、この前貸した小説とか漫画読みましたか?」
とーふやは黙って借りていた漫画と小説を女の子の前に出した。
「全部読んだんですか。すごいですー。」
そんなことをいいながら、女の子が出したのは
とーふやが女の子に貸したcdのダビング版である。
中世楽器のリュートのアルバムらしい。
音としてはガットギターを想像して貰うとわかりやすい。
「リュートっていうから、もっと違う音を想像していたのに、
なんだかクラシックギターに音が近くて・・・。」
少し拍子抜けした顔で彼女はとーふやを見た。
「リュートってこんな物よ。私が住んでいたのは旧東ドイツにある
チューリンゲン州にあるミューレンブルクって街でね、
中世で時間が止まったような所だった。」
女の子は質問した。
「どのくらい昔からあるの。」
とーふやは・・・。
「日本の平安時代から鎌倉時代ぐらい、だった。」
女の子はだまってうなずいた。
「先生の古武道って火縄銃なんですよね。確か稲富一夢が興した・・。」
とーふやは顔をゆがめた。
「私がやっているのは、其れとは違って寄居流忍術から派生した流派なのよ。
忍術といっても総合武術なんだ・・。」
歴史と時代劇が好きな女の子でも吃驚した。
「そんな武術があったんだ・・・。」
とーふやは女の子が驚くことを又言った。
「隣に住んでいたランメイちゃんは浙江省暗黒太極拳の最終伝授者だったのよ。
もともと律令時代、皇帝のそば近くに仕えた兵士が使った武術で、
ある一人が郷里の浙江省に帰って細々と伝えたのが浙江省に伝わる暗黒太極拳
だったらしい。演舞を見ていて怖かった・・・。」
女の子は顔が引きつりつつも
「なんだか、凄い女の子と住んでいたんですね。なんだか先生の武術みてみたくなりました。」
といった。
とーふやは微笑んだ。

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稲富一夢はカラシニコフの夢を見るか_2

2009-01-05 20:33:36 | 逆襲の藤隆


「ところで、家庭教師のアルバイトをし始めたのは先月だったよな。」
私はとーふやに聞いてみた。
「はい。そうですが。」
とーふやは素っ気なく答えた。
「そういえば、台湾ドラマを見始めたことを教え子に話したのか?」
私も切り出してみた。
「そうですねぇ。ドイツに住んでいたとき、ランメイっていう中国人の女の子が隣に住んでい

彼女がファンであったのではまったと言ったんですよ。女の子はへぇ。という顔をして
台湾ドラマのことを聞きましたよ。あれやこれや薦めましたが・・・。」
彼女が好む台湾ドラマであるけれども、f4とか出演している作品らしい。
この文章を執筆している現在から思えば、私の好みじゃなかったな。
「女の子は、お返しに彼女が見ている時代劇専門チャンネルで放映されていた
巧名が辻や風林火山、必殺シリーズ、木枯らし紋次郎とか・・。」
とーふやの話に少し引きそうになった。
「でも、二週間後に開かれる古武道大会には彼女を招待してあげたい。」
と、とーふやは握り拳をしていた。
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稲富一夢はカラシニコフの夢を見るか。1

2009-01-05 20:32:35 | 逆襲の藤隆


「とーふや。」
私は一人の女性に声をかけた。
「はぁ。」
そのとーふやと名乗る女性は振り向いた。
「へうげもの、センゴク、池波正太郎、藤沢周平、司馬遼太郎っていったいどういう趣味を
しているのだね。お前さんは台湾ドラマとヨーロッパ中世音楽が好きな女だと
思っていたんだがね。なんだか凄いイメチェンだよ。」
私は苦笑した。申し遅れたが私は口之島珠代。さる共学で知られる大学の女子寮に住んでい

新潟出身の大学三年生。
「これは、家庭教師のアルバイトをしている中学一年生の教え子が時代劇が凄く好きで
薦めてくれたんです。私が火縄銃の古武道を嗜んでいると聞いて。」と
とーふやはいった。とーふやの本名は諏訪之瀬春歌という。実家は大分らしい。
このとーふやというあだ名は、かつてbl系同人誌を彼女は描いていて、
そのときのpnが東風谷某(こちやなにがし)という雰囲気だった。下の名前は
思い出せない。
私が間違えてとーふやと読んだ物だから、そのままとーふやで定着してしまった。
彼女も内心穏やかじゃないだろう。でもそれでいい。
「なるほど。中一の女の子が時代劇ファンか・・・。可成り渋い趣味だ。」
私は悩んでしまった。
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