ブルーシャムロック

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12月の曇りの日_03

2018-12-29 20:36:27 | 逆襲の藤隆
「ふーん。知世の養父さんと、いわゆる渦中の { 先生 } とは、知世が examsystem によって
作られている時に、知り合ったんだ。」
僕、朝岡蓮次は恋人平賀知世の出生の秘密をそう知った。
あの、巨大な秀才出来杉英才博士が、 examsystem と称してクローンの研究を行っていた
ことがあった。その時に { 先生 } が、知世のクローンを亡くなった奥さんの卵生細胞か
何かから作り出したみたいだった。
「その時に、立ち会っていたのが、私のおやじ殿だったみたいで、この人の
面白さに気づいたみたいだった。」
知世はそういった。
「そうなの。この人はクローンである知世に母親を見出そうとしていたんじゃないの ? 」
僕はそう知世に毒づいた。
「そうなのよ。そこを制止したのは現在のおやじ殿だったわけ。私は 13 歳のとき
初めておやじ殿をボディーガードとしてたった 1 ポンドで雇った時以降に知らされた
けれどもね。」
と言う。知世は笑ってはいるがが引きつった顔だ。
「でもさあ。知世。出来杉英才博士は未だにクローン研究をやめないなぜなのか・・。」
僕は知世に質問してみた。
「ああ。そこが { 先生 } もおやじ殿といった考古学を専攻する人間を惹きつける
危なっかしさがあるんじゃないの ? 」
知世はそっけなく答える。
「ああ・・。」
僕はそれしか言えない。最近スマホとかで流れてくる情報を聞いていると
彼は、彼を咎める人がいないがゆえに暴走しているのかもしれないと。
私見かもしれないけれども、彼を憎むならば彼の攻撃を受け流す人が勝利者なのかも。
つづく
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12月の曇りの日_02

2018-12-28 10:03:36 | 逆襲の藤隆
出木杉くん、
僕は君の命を狙う人に間接的に力を貸しているかもしれない。
今の僕は君の巨大な影を感じていないからね。
だから、君の命を狙う人をなんとも思っていない。
もしかしたら、人外かもしれないけれども、
複数の生き物が数百、数千、数万と寄り集まっているみたいに見えるんだ。
「新しい歴史は出来杉を打倒して始まる。」
聞こえない声が聞こえる。
君は巨大な力をみせつけ人を怖がらせているだけだよ。
つづく
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12月の曇りの日_01

2018-12-22 11:21:27 | 逆襲の藤隆
出木杉くん、君は僕の歴史に介入しないと何度言ったらわかるんだ。
根っ子が君より、欠陥のある僕が君に言うことじゃないけれどもね。
でも、僕の研究に口を何度出したんだ?
これ以上僕は許せない。
僕の歴史は僕の歴史だ。
君は親切で、僕に近づいたのはわかる。
君の考えている研究であるexam system、なんだか難しいことを難しくしか言えない
人になってしまったのが悔やまれるなぁ・・。
君は難しいことを簡単に言うことができてそれを実現させてしまう。
それが君の怖いところだった。
もしかしたら、君の嫁さんが殺害されてから、ショックを受けているのかな?
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