ブルーシャムロック

此処はtomohiroのオリジナル小説サイトです。
小説主体ですので、小説に興味の無い
人は、退出下さい。

定吉7

2017-09-30 12:37:57 | ポケモワール學園異聞
おひいさんは、私の馬車が気になりましたか?
そうですか。
私の馬車の引かれている馬が気になりますか?
チョコボと言います。
ポケティンクルの馬がなれないので、異世界のチョコボを使っています。
私はポケティンクルに来て10年以上になります。
いかがわしい仕事を経て、今の酒屋をやっております。
ここでかかあをもらって、子供ももらったのですが、まだまだなれません。
あそこのナナオスお母さんには感謝しております。
それじゃあ、樽を詰め込んだらウィスキー屋いきますので、それでは。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水着の話はやめよう

2017-09-27 21:23:28 | 逆襲の藤隆
「浩一郎くん、君の馬鹿げた水着ごっこはやめるからね」
小学校の卒業式の時、私柿沼萌美は日下部浩一郎にそういった。
浩一郎くんは、ショックだったようだ。その時からプールに行くのをやめた。
褌を始め、変わった水着を着て、泳ぐのが好きだったのだろう。
彼の水着の趣味に合わせて、私も素頓狂な水着を着ていたのかもしれないけれども、
私がやめないと彼はエスカレートすると思ったのだろう。
その後彼は、中学校高校ともテニスに打ち込んだ。
いつも、關東に行った時にお世話になっている知世さんの影響だろう。
知世さんは口癖のように、テニスは修行だと言っていた。
浩一郎くんも修行のようにテニスに打ち込んでいた。
いつぞや、テレビのニュースで相撲かボクシングの報道が映された時、
いかにもふてぶてしそうな顔で「競技のルールを守っているんだから、このぐらいやってもいいだろう。」
みたいな顔の力士ないしはボクサーが紹介されていた。
彼は一方的打撃で相手を劣勢に追いやって行ったのだが、彼を見た浩一郎くん、
「あの選手みたいに一方的にボールを打ち込んでくる奴がいた。そいつに打ち勝つのが修行だ。」
と彼は言う。
私は始まったかぐらいに感じていたけれども、彼にとってテニスは考えを変える手立てだったのだろう。
私は中学高校は剣道で、現在在籍している大学では薙刀をやっている。
それはそれで面白い。
久しぶりに浩一郎くんと一緒に、曾てのスイミングを訪れた。
懐かしいコーチもいたけれども、コーチは言う。
「あの時の萌美ちゃんのレースクイーンみたいな水着が印象的で、水着自由の日の
女の子向き水着が萌美モデルと言われているよ。」
という。
私と浩一郎くんは驚いて何も言えなかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏休みすぎに

2017-09-23 07:03:28 | 逆襲の藤隆
「え、平賀さん、もう夏休み中に小学校近くのアパートを退去して横浜に引っ越すんだ。」
僕、朝岡蓮次はびっくりした。
この、平賀さんと読んでいる女性はフルネームは平賀知世という。
もともと、大金持ちのお嬢様だったようだが、親との関係が悪くなって、ボディーガードだった
父親代わりの男性とかつて通っていた小学校から今僕が通っている中学校に
通学している。電車に乗ってもそれほどかからないだろう。
「横浜と言っても、横浜駅から京急に乗り換えた郊外だからね。」
平賀知世さんは少し残念そうだった。
「まあ、そこでもいいじゃない。」
僕は横浜には横濱を舞台にしたテレビドラマや映画の感じしかない。
「そうね。蓮次君が考えているテレビドラマや映画のイメージの場所から
電車を使えばそんなにかからないけれどもね。」
平賀知世さんは意地悪く笑う。
「ああ、そうなんだ。」
僕はなんとなく同意する。
「蓮次君、住み慣れた街を去るのは悲しいけれども、横濱も面白いと思うよ。」
平賀知世さんはクスリと笑った。
夏休み近くの日差が僕と知世さんに差し込んできた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今はもう戻れない。

2017-09-22 09:48:21 | 逆襲の藤隆
「来たねぇ。」
僕、日下部浩一郎はセブ島に恋人柿沼萌美と一緒に来た。
「萌美ちゃん、水着似合っているね。」
僕は萌美の水着をみた。ビキニにパレオといういでたちだ。
昔のようにハイネケンとかバドワイザーとかレースクイーンの水着じゃない。
「浩一郎くんも似合っているよ。」
え、褌かって?
残念でした。僕の水着はたとえ際どくても、ブーメラン止まりだよ。もう年齢が20歳だからだ。
「私達が初めて知世さんと出会った時も彼女が同じくらいの年齢だよ。」
萌美ちゃんが言う。
「ああ。」
僕は同意する。あの時のハチャメチャ水着祭りにはもう戻れないし、戻らない。
だが、それでいい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

俺の故郷の青い松のこと

2017-09-09 11:23:55 | ポケモワール學園異聞
「それにしてもいろいろだよ。なんであんたは近衛兵をやめたんだ。」
怪物ランド出身のワーウルフが自分に答える。
あいつの間拔面と間抜けな声はもう慣れた。
「ああ。本国での微温湯のような仕事に飽きたのでね。」
と俺は言う。
「あんた妻子持ちなのに、ここまで来るなんてあんたも少し自分の立場を
間違えているよ。」
アメリカンショートヘアみたいな柄のだるまみたいな猫は俺に言う。
「トランティニャン、今も妻子は俺を恨んでいるよ。」
多少、だるま猫を睨む。
俺の名前はテオドールという名前だ。
以前ポケティンクルという惑星(?)のある国で近衛兵をしていたが、
何か物足りないことを感じて、俺は傭兵を始めた。
何もない曠野、俺達は仲間たちとジープに乗って進んでいる。
「おっさん、いつも一本松が生える故郷の村のことを言っているよな。」
ジープのハンドルを握っている立派な山羊のような角の悪魔が答える。
「ああ、そこに妻子を残している。」
助手席にのっている、馬みたいな驢馬みたいな生き物
(本人は馬だと主張している)
は、
「そろそろ敵の根據地だ」
と後部座席の俺達に言う。
こいつは、本国の家族に仕送りは欠かせないみたいだが、本当のことは
何を考えているかわからない。
いつも武器を磨いている。
敵の銃声だろうか。遠くから乾いた音が聞こえる・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

那覇で

2017-09-03 21:32:05 | 信・どんど晴れ
きゅうに倒れた大女将がヘリコプターで運ばれ、救急搬送されたものの、那覇の病院で
死亡が確認された。
遺体を那覇市内の火葬場で荼毘に付した後、火葬場の職員のおすすめの琉球宮廷料理屋で
女将、息子の新一、息子の嫁の惠美子、二人の息子二人は食事をしていた。
「那覇か、鹿児島の市内に比べると料理が違いすぎる。」
精進落としの料理を食べながら女将がつぶやいた。
「そうですね。」
惠美子はむっつりとしていた。
スマホでメールを送信する女将を見て、惠美子は
「あの人だ。」
とつぶやいた。
息子二人は
「お母さん、コレ美味しいよ。」
と気を利かせて言うのだけれども、
惠美子は新一を見ていた。
「仕方がなかろう。お母さんも佳奈さんに留主を任せているのだから。」
と女将の旦那は惠美子をたしなめていた。
「この調子だ。佳奈が来てからというもの・・。」
新一は両親の方をみていた。
惠美子は
「私は・・。」
と言い出そうとしたが黙っている。
那覇の夜は更けていく。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする