私自身、高校時代演劇とか好きで、物語の魅力にとりつかれた。
しかし、帰宅部であった私は、演劇部に入れずにいた。
私は演劇部のやたら役者をやりたがる空気が苦手だったのだ。
物語だけが書きたい。
ただそれだけの為に演劇とかやりたかった。
私はひょんな事で石川県の公立大学に受かって、ひょんな事でそこの映研に入ることになった。
しかし、ここでの態度は、私の理想とはほど遠い場所だった。
ここで企劃展開される映画はFantasyか時代劇ばかりで、多様な企劃を
頑なに拒んでいるような氣がして成らなかった。
いつも自分は仲間はずれ。
部室の片隅でワープロのキーボードをたたいている始末である。
「片桐、何やっているの?」
比較的話の合う人間がキーボードをたたいている私をのぞき込んだ。
「ああ、後藤。まあ、ここの部にまた出そうとする作品だ。」
と、その後藤に画面を見るように促した。
「推理物か。ここの映研、採用してくれるかな。」
後藤は、疑問そうな顔をした。
「ああ、やってくれるかもしれない。」
私は確信した顔をした。
「うーん。こんな大学のちんけな映研を相手にするよりxx映画社やoo_tvの
シナリオContestに募集してみてはどうかな?まあ商業的なバイアスがかかるが。」
と、片桐、は笑った。
「俺はそういうおおそれた事はできない。」
と、私は強情な態度を示した。
「片桐、先日のrock'a billy拳法シリーズ世に問うてみたら?」
後藤は、いきなり自分がふざけて書いた文章を提示してきた。
「あれか・・・。あれはただふざけて書いただけだよ。」
私は恥ずかしそうに笑った。
「そーかな。残念だけれどもお前は映画よりも自由に羽ばたいてみたら?」
後藤は表情を変えなかった。
私は返す言葉もなかった。
結局私は、映研でものならなかった。
おわり
しかし、帰宅部であった私は、演劇部に入れずにいた。
私は演劇部のやたら役者をやりたがる空気が苦手だったのだ。
物語だけが書きたい。
ただそれだけの為に演劇とかやりたかった。
私はひょんな事で石川県の公立大学に受かって、ひょんな事でそこの映研に入ることになった。
しかし、ここでの態度は、私の理想とはほど遠い場所だった。
ここで企劃展開される映画はFantasyか時代劇ばかりで、多様な企劃を
頑なに拒んでいるような氣がして成らなかった。
いつも自分は仲間はずれ。
部室の片隅でワープロのキーボードをたたいている始末である。
「片桐、何やっているの?」
比較的話の合う人間がキーボードをたたいている私をのぞき込んだ。
「ああ、後藤。まあ、ここの部にまた出そうとする作品だ。」
と、その後藤に画面を見るように促した。
「推理物か。ここの映研、採用してくれるかな。」
後藤は、疑問そうな顔をした。
「ああ、やってくれるかもしれない。」
私は確信した顔をした。
「うーん。こんな大学のちんけな映研を相手にするよりxx映画社やoo_tvの
シナリオContestに募集してみてはどうかな?まあ商業的なバイアスがかかるが。」
と、片桐、は笑った。
「俺はそういうおおそれた事はできない。」
と、私は強情な態度を示した。
「片桐、先日のrock'a billy拳法シリーズ世に問うてみたら?」
後藤は、いきなり自分がふざけて書いた文章を提示してきた。
「あれか・・・。あれはただふざけて書いただけだよ。」
私は恥ずかしそうに笑った。
「そーかな。残念だけれどもお前は映画よりも自由に羽ばたいてみたら?」
後藤は表情を変えなかった。
私は返す言葉もなかった。
結局私は、映研でものならなかった。
おわり