どんぐりの木の下で

日々の出来事を書き留めています。

サブ講師の役割

2006年07月15日 | 講師話
今日は公民館でパソコン利用相談でした。



外は30℃を越える猛暑。
こういう日は、エアコンの効いた部屋で過ごすのが一番です。

今日の相談者は10数名。
普段は自主学習の方も以外と多いのですが、今日は質問者が多かったです。

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終わった後のメンバーとの雑談の中で、講習会でのサブ講師のあり方について話が出ました。


講習会は受講生の人数に応じて、サブ(アシスタント)講師がつく場合があります。

講座の中でサブ(アシスタント)講師の役割とは何でしょうか?

サブ講師の役割は、
講座の流れについていけない受講生をフォローして、本来の講座の流れに戻すことです。

講座の主導権はメイン講師にあります。

メイン講師は、講座について十分に準備をして望んでいます。
それは講座に必要な知識を持っているというだけでなく、受講生が理解しやすいように、説明する言葉、入力する文字、説明に使う資料、発問の内容などを全て準備します。

私はよく新人講師に「メイン講師にとって講座は舞台と同じ。」と言います。
台詞や動き、会場の笑いや驚き・・・すべて計算されたシナリオで進んで行くのです。

サブ講師は舞台でいうと『黒子』です。
この黒子の存在が舞台ではとても大事なのです。
決して目立たず、舞台の進行と状況を常に把握しておきます。



受講生のレベルの差が大きいという講座があります。
一人の受講生を待っていることで、講座の流れが滞ってしまいます。
こんなとき、サブ講師はどんな対応をするのが望ましいでしょう。


入力が遅くてついてこれない受講生に、「日本語の入力ですから、日本語入力をオンにして・・・間違えたらBSとDLTがあって・・・」と親切丁寧に説明してあげるサブがいます。
しかし、それはメインにとっては大変迷惑な事です。
そこだけ別講座になってしまいます。

「今日は一緒に進むのが大変のようですので、入力だけはサブがいたしますね」と声掛けをして入力をしてあげる。
そうする事で、遅れた受講生を流れに戻すことができます。
また、受講生は自分のスキルではこの講座は、まだ無理だった事にも気がつくでしょう。

サブ講師の役割は教えることではなく、流れに戻すことです。



私がダメだししたサブ講師の一例です。

・受講生から質問を受けて、個人的に説明を始める。
・講座内容以外の事を説明する。
・メイン講師に負けないような大きな声で説明する。
・講座中、会場内をウロウロと歩き回る。
・講座中、受講生とフレンドリーに世間話をする。
・立ったまま(頭の上から)受講生に説明をする。
・受講生の代わりに操作をしてしまう。
・出来ない事を叱咤する。



受講生に不愉快な思いをさせず、親切に、必要最低限のフォローを。

サブ講師の役割です。


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OAインストラクタのshienaさんのブログ、参考にしてみてください。
 *サブは黒子に徹すべし