美加の患者層は難しい人ばかりだから上手く診療ができない、と言ったのは初めて受け持ったNP学生さん。彼女は前評判も良かったのに、卒業前の最後の実習に私のところへ来たばっかりに、屈辱を味わい、その捨て台詞だった。
この後実習で受け付けるのは1年目だけ、と決めた。一年目ならこんなものだと腹を括って患者と向き合えると思ったからだ。その後上記のような事を言う学生はいなかった。看護師からNPへのトランスフォーメーションを成し遂げ、基礎がきちんとできるようになり、実習が終わる頃には、よく頑張りました。ここからはどんな患者が現れても大丈夫!と送り出す事ができていた。
が、今回7年ぶりに一番初めに書いたものと同じ捨て台詞を聞いた。私の患者層はコミ力の乏しい人が多いので難しいのは重々わかる。しかしまだまだNPとして足りない部分が多いのを患者のせいにして、どうするの????
今回はもう一つ、今まで聞いた事ないようなセリフも聞いた。今までA(成績の最高評価)しか取った事がないのに今期のコースの中間評価でギリギリのAしかもらえなかった。A以外の評価をもらったらどうしよう。それを考えると食欲もないし夜も眠れない、、、、。私がどんな評価をするのかびびっているのがよくわかる。しかしそう正直に言われても評価は評価基準に沿ってするだけ。
実習つまり臨床にいて、なお評価を気にする。あー私は目の前にいる患者をより良い健康へガイドできるかどうか?より的確な診断と治療をできるかどうか?が最も重要なんですけど。そうなるために実習ではどんどん経験して、失敗もして、沢山学びたいと貪欲な学生だったけどな。成績やプリセプターの評価なんて気にしてなかったけどな、、、自分と比べてはダメダメ。でもこの評価を気にするってどう思う?
んんんんんんー。医学生に多い現象に見えて来た。今まで失敗した事ない人に多く起こる現象。やだ、変な事しないでよ。
で、先に書いたはじめての学生さん。免許をもらってからも問題を起こします。ふつーの会話でもNP会議中も発言に????と感じる事が多い。その度にやっぱり、私のカンは間違っていない、と思ったものだ。さあ、この人はどうなるだろう。なんとも後味の悪い実習だった。