走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

便秘と便秘

2021年07月17日 | 仕事
便秘。これが主訴で来る人が最近多い。
多いのは薬の副作用による便秘。最も有名なのが麻薬によるもの。ホスピス緩和ケアで働いていた時は便秘に関する教育(患者、家族、スタッフ)がとても重要だった。

今の仕事(プライマリーケア)をするようになって、それは同様に続く。麻薬によるもの、向精神薬によるもの、など。便の頻度、性状(硬さ)によって微調整をするのが一番ですが、私の患者層は、薬の飲み忘れも多いし、微調整(条件で行動を変えるのは高度な機能)ができない人が多い。ここがチャレンジになる。そばにいて手伝ってくれる家族もいないし。

最近主流になっているのがPolyethylene glycol 3350。大腸スコープをしたことある方はご存知。検査前夜に服用する下剤。あれの少量版です。腹痛などを起こさずスムーズな排便ができるとポピュラーになりました。他の下剤とも値段的に変わりもありません。

しかし粉状で販売されており、それを蓋の計量カップで計り飲物(何でも良い。水、お茶、ジュース、コーヒーなどなど)と混ぜる。無味無臭なところも人気の理由。しかしこの作業は私の患者にとって難しいのだ。

それができるようになっても、セナをベースにした下剤も追加の必要があり、その微調整が難しい。

薬によって腸蠕動が低下しているので食物繊維の摂取を増加すれば逆効果になり、便秘を悪化させる。下剤しか効かないのだ。便秘を舐めてはいけません。食欲不振、嘔吐、腸閉塞だって起こします。

便秘による痔の患者も増えています。便秘便秘。ああああああ。

便秘と検索ワードを入れると結構上がってくる。頻回トピックスの一つだわー


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