走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

運転免許

2015年04月08日 | 仕事
仕事の中に運転免許のための診察がある。高齢や疾病を伴う人は定期的にプライマリケア プロバイダー(PCP)による診察が必要になる。
PCPが運転能力に疑問を持てば専門医による診察、ドライビングテスト、作業療法士による専門的なアセスメントなどに進んでいく。
視力、聴力はもちろん認知力、筋肉や関節系の疾患、血圧や血糖値などなど、、、

何せ車は凶器になる。運転手自身が事故るだけではなく第三者が巻き込まれる。そう思うと、運転可能の判子を押す責任の重さを感じる。

先日新患のブルーが来た。彼は事故で右足を失くし義足生活30年。とてもよくできている義足で動きが自然すぎて義足とは思えない歩きっぷりだ。ブルーは運転免許の更新にあたりPCPによる診察が必要なのだ。

いつも通りの身体検査を行うと、何も問題ない。
んーーじゃあOKを出せばいいのかな???
右足はアクセルとブレーキに使う(日本と反対左ハンドルだから)。今も自分の車を運転しているブルー。彼の免許はクラス4。タクシーの運転手にもなれる特殊免許。これにパスすればタクシー運転手の仕事を始めたいと。あらら、責任がずっしり私の肩に乗っかる。

どうやって運転をするのか見てみたい。しかしそれは私の仕事ではない。
前回はどうだったんだろう?ワンランク上の検査をしたのか?

多分大丈夫、、、そんな気持ちで書類にサインをしていいのだろうか???

ガイドラインは130ページもある。必要なところを読んでみたが、答えは見つからなかった。
結局、今日役所に電話を入れた。留守電だったけど。さあ、どんな返答が返ってくるのでしょうか?



砂漠地帯を空港に向かいひたすら運転

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