シリーズはどんどん長くなるので忘れないように各回のサマリーを書いておきましょう。
1日目 真の患者中心のケアとは心がけているでは不十分
2日目 医療職は全知全能でも神でもない
3日目 人間は誰しも主体性を持っている
4日目 患者の理解力を高める因子1-患者家族がリラックスできる環境づくり
5日目 患者の理解力を高める因子2-ヒエラルキーを避ける努力
6日目 患者の理解力を高める因子3- Trauma Informed Practice
私がカナダで大学院へ行った時、伝達方法のワークショップを受けました。修士以上の入学者対象で学部は問われず、いろいろな学部の人とワークショップを受けました。一方的な情報提供に終わっていないか?今でも覚えているフレーズです。ビジュアル化させるなら、サンタクロースが袋にいっぱいのプレゼントを詰め込んで貴方の家へやってきて、全部をドサっと置いて帰る感じ。受け手がどんなプレゼントに興味があるのかも全く考えず、その反応も見ずに帰っていく。これがまさに医療者の説明のやり方に似ていると私は思います。
何故かプレゼンや講師の立場になると、伝えたい情報があるので、まずはそれを吐き出す、時間の限り伝える、と躍起になってしまいます。しかし興味のない本を何度も読んでも内容は頭に入ってこないのと同じで、人は興味を持てなければ情報は入ってこないものです。
え?自分の体のことなのに?と思いますか??
そうです。診断されたからと言って、その病気や予後や成り行きに興味を持っているとは限りません。医療者が勝手にそう思い込んでいるだけです。興味を持っていないことに興味を持ってもらわなければならない、そここに気づいていない医療者が問題なのですよ。まるでさっき書いたサンタクロースみたいなものです。
おっと忘れてはいけない。興味を持ってもらうために医療者側よく使う手段は?
お、ど、し。
OOしなければXXになりますよ!これも良く聞くフレーズですよね。
続く
冒頭写真: レイク ルイーズのスキー場は快晴!雪崩警報も解除され、バックボールが開放。いえーい大好きなボール(すり鉢状になっている崖)へ行ける!と3人とも大喜び。