走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

2つの文化

2017年10月06日 | 仕事
昨日の記事を書いていて思った。2つの英文。二兎追うもの、、、と卵。もしかしたらこれってアジアの文化と英語圏の文化の違いなのかも。

日本人は1つの質を高めるのが得意。華道、茶道、剣道、柔道、、、、テレビや自動車を発明しなくてもそれの性能を高める技術に優れている。道を極める事に重きを置く。その一方北米の文化は自由な発想や選択を重視している。色んな事にチャレンジする精神こそ重要だと。

こんな違いは教育にも現れている。娘が日本で体験入学をして感じたことはこちら

こちらでは働きながら大学に進んだり、社会人から学生、職場を変えることも当たり前のようなこと。珍しい事ではない。やってみて自分に合わなければ他の選択を考える。寄り道人生を責める人はいない。

スポーツなどで花形選手はどうだろう?ウエイン グレツキーはカナダのホッケーを代表するレジェンド。彼は幼い頃からホッケー一本。グレツキーみたいになりたい!とNHLを夢見る子供は大勢いる。しかしその激しい競争の中で生き残れるのはたった1部の人だけ。ホッケー人口の比率は日本のサッカーや野球人口のそれに匹敵する。

好きなもので食べていけたら、成功して活躍してほしい、親なら誰でも思うこと。成功しなかったら?全てが無駄になるのか?いえいえその過程の中で得たものは大きいはず。なんらかの形で人生の役に立つはず。結果ではなく過程に重きを置くならば。

1つのものを好きでいてくれたらどんなに楽だろうと思う。末娘のようにあれもこれものやりたがり屋は厄介だと日本人の私は思う。バレエの先生から1つ上のクラスを受けることはダメだと言われた。その上そのクラスを受けないと昇格試験の受験資格がなくなるとまで言われた。思い通りにならない悲しさで一晩中泣いた誰かさん。母としてその姿を見るのは辛かったぞよ。

人生何もかも手に入れることはできない。何かを得れば何かを失う。そんな現実社会を既に経験したよう。強くなって自分のやりたい道を選んでくださいませ。



エルク滝 バンクーバー島

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2 コメント

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おはようございます (のびた)
2017-10-07 08:07:19
今日は何か教えられたような気がします
取り組んだ道は誤りでは無い
その努力の過程が大切 そう思います
まだまだ 私もその過程の中にあります
努力せねば・・・(笑)
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のびたさんへ (美加)
2017-10-08 14:26:26
のびたさんたら!歌声の活動が素敵すぎますよ〜みんなの笑顔や外からは見えない心の反応(声や表情が出ない方々)を想像しながら下見や訪問を繰り返される姿を想像しています。ほらやっぱり過程が大切ですよ。温かいコメントをありがとうございます。
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