45才にして糖尿病になったソーニャ。末娘はまだ13才。診断されたのは昨年の秋。倒れて病院で診断されたのだ。私の所に来るようになったのは春。インスリンを作り出す膵臓が全く機能しておらず、インスリン注射に頼らなければならない。しかし低血糖が怖く、血糖値を高めに保っていたソーニャ。もちろんこれは全て彼女の自己判断。
国のガイドラインにより多少の差はあるが、健康人の空腹時血糖値は5.5 mmol/L (100mg/dl) あたり。ソーニャの平均空腹時血糖は27mmol/L (500 mg/dl)。説明しても追加分のインスリを半量ぐらいしか投与しない彼女。検査もなかなか行かないし、診察をすっぽかすことも頻回。
とうとう、体重減少が始まり食べても食べても空腹状態となった(インスリンは細胞の栄養の入り口の鍵のようなもの。鍵がないと入り口が開かず、いくらグルコースが血中を浮遊しても細胞に届かない。細胞は栄養(グルコース)が入って来ず、お腹が空いている!とサインを体に送り出す。それに答えて体はもっとグルコースを作り出す。これが糖尿病の仕組み。肥満の人が糖尿病になる理由は、インスリンのセンシティビティーが下がるから。鍵が戸にくっつきにくくなるのです。適度な運動はセンシティビティーをあげます)。
脅しは効果的な教育方法では有りませんが、他の方法が効かなかったので1ヶ月ほど前に使いました。ようやく事の重大さに気づいたソーニャは治療計画を実行することにしました。
一ヶ月経過。ソーニャは嬉しそうに言います。おしっこの色が普通になったの!足が毎晩引きつけを起こすこともなくなった。空腹でずっと食べ続けることも無くなったし、倦怠感も無くなったと!と興奮して話す。
高血糖が長く続いて普通の状態を忘れてしまっていたのね。何より体重減少がなくなり健康的な血色になったソーニャ。目標値にはまだまだ遠いけれど、良い傾向。患者が違いに気づけばあとは簡単。これからもインスリンを増量していけそう。
国のガイドラインにより多少の差はあるが、健康人の空腹時血糖値は5.5 mmol/L (100mg/dl) あたり。ソーニャの平均空腹時血糖は27mmol/L (500 mg/dl)。説明しても追加分のインスリを半量ぐらいしか投与しない彼女。検査もなかなか行かないし、診察をすっぽかすことも頻回。
とうとう、体重減少が始まり食べても食べても空腹状態となった(インスリンは細胞の栄養の入り口の鍵のようなもの。鍵がないと入り口が開かず、いくらグルコースが血中を浮遊しても細胞に届かない。細胞は栄養(グルコース)が入って来ず、お腹が空いている!とサインを体に送り出す。それに答えて体はもっとグルコースを作り出す。これが糖尿病の仕組み。肥満の人が糖尿病になる理由は、インスリンのセンシティビティーが下がるから。鍵が戸にくっつきにくくなるのです。適度な運動はセンシティビティーをあげます)。
脅しは効果的な教育方法では有りませんが、他の方法が効かなかったので1ヶ月ほど前に使いました。ようやく事の重大さに気づいたソーニャは治療計画を実行することにしました。
一ヶ月経過。ソーニャは嬉しそうに言います。おしっこの色が普通になったの!足が毎晩引きつけを起こすこともなくなった。空腹でずっと食べ続けることも無くなったし、倦怠感も無くなったと!と興奮して話す。
高血糖が長く続いて普通の状態を忘れてしまっていたのね。何より体重減少がなくなり健康的な血色になったソーニャ。目標値にはまだまだ遠いけれど、良い傾向。患者が違いに気づけばあとは簡単。これからもインスリンを増量していけそう。