走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

ピザ屋の注文

2018年02月21日 | 仕事
患者でもない人から電話が入る。誰だろうと思いながら電話を取る。

前に一度会った事があるけど覚えているかしら?教会でボランティアをしているの。あなたの患者さんにOOさんているわよね。その方に関節注射をするのはどうかしら?それとももっと強い痛み止めを処方してくれないかしら?

はあ???守秘義務があるのであなたのおっしゃることに返答をすることはできません。

私は彼のことを心配して、彼のためにあなたと掛け合ってるの。彼の代理人のようなものよ。

次の診察日に一緒に来られたら如何ですか?

あなたがこういう治療を思いついていないかもしれないからこうして電話しているのよ!

信じられない。あなた何様???と言いたくなるのをぐっと抑えて電話を切る。

ここはねピザ屋じゃないの。注文を受けてはあ、そうですかって思い通りのものが出て来るところじゃないの。

治療をするのは私。治療をするためには問診をして身体所見を取ってるの。次に彼の生活態度や疾患やら過去の疾患やら、検査値やらいろんな事を考慮して治療に行き着くの。この一連の過程のために大学院へ行き、免許を取得して、その免許にかけて治療してるの。あなたは一体どんな知識と技術で治療を私に注文するの?

それにね彼は自分の意思を決めれる人。だからね彼に代わって代理人になることなんて法的にできないのよ。彼の人権を奪う気ですか?

全く、、、、一線超えている自覚のない人は厄介だ。



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