リサーチの難しさ

Concurrent disorder

Con は以前書いたように一緒にする、集める系のsuffix 。
Current は今という意味。二つを一緒にして同時に起こっている、という意味。
Disorder は病気、疾病

よってConcurrent disorderとは二つの病気が同時進行、というよりも二つの病気が互いに影響し合っている病気で同時に治療する病気。精神科系疾患と薬物依存系疾患の二つを持っている状態。先日のワークショップはこれについてだった。

以前にも書いたが、昔々、疾病は一つ一つ別々に考えられていた。なので二つの疾患を同時に治療する考えはなく、診断名のコード(世界の診断名コード番号)も別々に入力することはできてても２つ同時にあることの難しさを入力することはできない。今もそれは変わらないが、二つ同時に治療して行く考えは最近生まれた。

しかし、その普及はまだまだ遠い。例えばメンタルヘルスセンターは精神科系疾患がある人のもの。薬物依存患者はそれを完治しないと利用できなかった。精神科医も診察を拒んでいた。明らかに精神科系疾患があってもだ。

それを変えるためにはまず知識の普及、と言うわけでこのワークショップ。私の患者の殆どがこれ。なのでこの8年間、手探りでやってきたわけ。

新しい発見はなし。リサーチの数が圧倒的に足らない。その一言に限る。しかしリサーチをしにくいのはその疾患の複雑さ。今あるデータでその複雑さを再確認した3時間。ワークショップなので意見交換も活発で、とても為になった。なんと私も発言した！

貝の口 - 走るナースプラクティショナー ～診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています～

珍しいねえ〜良い学びの場は意見も言いやすい。11〜12月の私がするワークショップもそういうものにしていきたい。

お誘い - 走るナースプラクティショナー ～診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています～

冒頭写真: 早めに会場に到着したので散歩へ。葉の色が変わっているのは秋ではなくて、旱のせい。