走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

肩書き

2022年09月24日 | 仕事
学会の3時間のワークショップ。30人ぐらいが参加していた。同じテーブルに座っていた人と挨拶をした。どこで働いていて、どんな患者層か。偶然にも同じ使命で働いている人で、話が弾んだ。

そしてもう一人の方が座る。彼はアメリカのオレンゴン州から参加。バンクーバー島の家族を訪ねるついでに参加とか。珍しくない話。質問はやはり、どんな患者層でどんなチームで働いているか、となる。彼は開口一番、自分はナースプラクティショナー(NP)だと言う。そうするとさっきまで話している人は私は医師、と言う。私はさっき喋っていた人にも自分はNPだと言っていない。隠していたわけではない。聞かれなかったし、わざわざ言わなければならないことではないと思ったから。なのにこの人は聞かれなくても自ら言う。

何故だろう?と思った。

私は肩書きとか、学歴とか、そんなことは小さいことだと思っている。それより会話において相手が面白い、ためになる、共感できる、そう言うことの方がずっと重要だと思う。ワークショップに参加できるクレデンシャルのベースラインがある。それだけではダメなのか???

それに患者にとっては誰が治療しているか?よりも良くなるかどうか?これを重要視している人が殆ど。そういう経験を持つからだろうか???

んんーそれとも自分はNPでほかの職業とは一緒にされたくない、と言う誇示?それとも相手方を知る牽制?

違和感を覚え、自分の意思を再確認した時でした。


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