走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

陣地争い その2

2022年12月01日 | 仕事
昨日の続き

チームAは看護師のチーム。保健師、精神科看護師、訪問看護師で構成されている。急性期病院とコミュニティーを繋ぐナビゲーター的な役目。薬物依存のオーバードースを減少させるために作られた。

シーソーの傾き - 走るナースプラクティショナー   ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

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昨日の勉強会。麻薬処方について。北米では術後や怪我に対して麻薬を簡単に長期間処方していた時期がありました。それにより処方麻薬からの依存者が増え、依存しない麻薬を...

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訪問看護師と書いたが地元のチームは訪問看護師が見つからず、他の看護師がその役目を担っている。訪問看護師は6週間のWoundケアのトレーニングを仕事始めにしなければならない。アセスメントとケア計画がしっかり立てれる(ドレッシングの選び方や交換のタイミングなど総論から実践までみっちり)事が必須だから。しかし地元のiHARTはそれを臨時としてやっている。困れば訪問のWOCが相談に乗ってくれるがきちんと教育を受けていない点で、私は「大した事をしていない」と感じていた。と、言うかプライマリーとして驚くケースを目撃したこともあった。
マニュアル本 - 走るナースプラクティショナー   ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

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ツイッターで日本の書店へ行くとマニュアルやコツを書いた本が目立ち、論文や教科書がない事を呟いていた。それは研修が充実していないのが理由と。もっともだ!と思う。世...

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しかし、これらは患者にとってどうでも良いこと。患者は絆創膏を貼ってくれるかどうかが大事。それが正しいかどうかは、どれだけ早く治るかによって患者は知るはず。

絆創膏を変えるだけでは、オーバードースは減らない。ホームレスの状況も変わらない。それをきっかけに、医療に興味を持ってもらい、医療者や福祉士と繋がる事が重要なのだ。医療者は私だけではない。メンタルヘルスセンターや薬物依存治療のチームもだ。

その辺りはどうなっているのか?

私は電話をかけてチームAと話すことにした。

続く

冒頭写真:昨夜は大雪。夕方から降り出してコンサートが終わる頃には20cmぐらい積もっていました。予想通りの寒い雪の多い冬。スキー好きにはたまらない!


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