走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

大学院へ行ってみたいですか?

2020年11月12日 | 仕事
旅行6日目。今日でロッキーともおさらば。次の宿泊地へ移動です。その前にロッキー観光をとやってきたのはレイクルイーズ。10の山に囲まれ(10Peaks)ビクトリア氷河を正面に構えるエメラルドグリーンのルイーズ湖は只今凍っており湖の上を歩くことができます。写真でしか見たことなかった冬のレイクルイーズ。感動!しかし極寒でジーンズ一枚じゃ自身が凍ってしまいそうでした。

で本題。ここで何度か書いてきている言葉「タスク」。タスクについてどう思いますか?医療者にかかわらず、学生さんは宿題、社会人は業務。家庭の主婦なら家事。仕事は業務をこなす事。これがタスクと思う人は多いと思う。タスクに追われて、それを終わらせるのに精一杯。考える時間なんかない!のが現実なのでしょうか?

機械的にタスクをこなしていく。効率よく終わらせることだけを目的にしていく場合、技術の精巧さを求められます。いかに短い時間で数を多くこなすか?

で、私が看護を考える時、看護の仕事はタスク、つまり「こなす」だけではないと思うのです。どんなに忙しくてもただこなすだけでなく、「どうして?」と疑問に思う事も多かったし、「どうしたら、このケースが上手くいくようになるのか?何を見落としているのか?」と考えていました。医師も含むチーム内で話し合う事が大好きでした。論文を読んだり多種職の勉強会や学会の参加も大好きでした。私はそう言う看護師でした。貴方もそうではありませんか?

もしそうでないのなら、私は貴方が大学院を目指す事を勧めません。何故なら先日書いたように自分の理解や思いや学びを的確に表現できないのなら、おそらく大学院を卒業したとしても今の貴方と変わらない貴方でしかいられないと思うからです。大学院と言う場所は貴方の好奇心や探究心を無限大に広げてくれる場所で、それを出来るのは自分だけです。誰かがしてくれると、貴方がしなければならないタスクを準備してくれる場所ではありませんから。


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