どんな仕事?

あーナースね。いえいえナースプラクティショナーですと言うと？？？

まだまだ新しい職種であるナースプラクティショナー。知らない人は沢山いる。特に私の仕事場がある街で働いているナースプラクティショナーは私を含めて5人。しっかり自分の存在を広めなければ。

簡単に言うと医師と同じようなことができるナース。正看護師になって2年以上の経験を積んで大学院でもう2年。診断や治療に必要な教育を受け試験に合格するとなれる職業。
医師ではないので医師に比べて診察できる疾患や状態、処方できる薬に制限が設けられている。独立して働けるが規制があるのでサポートしてくれる医師が必要。私にも2人医師が付いている。同じクリニックで働く日もあればそうでない日も。しかし携帯や電子カルテのメッセージでコンサルとすることができるようになっている。もっぱら医師の手を借りるのは処方することができない薬を出してもらう時。
診察、診断、カウセンリング、治療計画、処方など毎日一人で行っている。専門医への紹介状を書いて検査に送って、検査の結果を読んで、、、と医師と変わらないのでは？とも言われる。
あ、でも私は医師ではなくてナースプラクティショナーですからと答える私。

BC州ではサービス一件に対してナンボと支払われる制度が医師にある。なので患者を一日に沢山診れば診るほどお給料が高くなる仕組み。私が以前に働いていたところは10分ごとに予約を入れて飛び入りをその間に入れてまさに5分診療。注射だけとか喉が痛いだけならこれで大丈夫かもしれないが、慢性病と言われる疾患に複数かかって、その上高齢とか精神疾患があるときたら5分の診療で済むわけがなく、そう言う患者層が悪くなって病院を占拠していることが叫ばれる昨今。

ナースプラクティショナーは給料制で患者数ではなくて診療の質を問われる。複雑な患者をどう管理するかそこが腕の見せ所なのだ。時間をかけて問診をして患者が理解できるように病態や治療計画を説明して、複雑な医療をナビゲートする。ナースとして得てきた経験が発揮できる職種なのだ。

勉強も試験も大変だったけどこの仕事について本当に良かったと思う毎日です。