走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

ネットワークの意味

2023年07月28日 | 仕事

ようやくオンデマンドの開始です。何らかの理由でライブ参加できなかった方、プレゼン部分しか聞けなかった方、ようやく視聴できます。







先日ここで感想を3日続けてあげて湯気の出る頭を冷やしたのですが、最後のブログはアクセスがどんどん伸びて、それを紹介しているTwitter 5000を超えました。別にアクセスを増やすためにSNSをやっているわけではありません。しかし今の日本の看護界に喝を入れるためには多くの人に本来の看護とは?高度実践看護師とは?を知ってもらわないと、真髄は広がりません。よって多くの方へメッセージが届いていくことはとても嬉しいと感じます。で、本日はTwitterへ書いたことから。


この公開シンポの存在を知らなかった診療看護師がいたようです。その原因はどこからもお知らせが来なかった。それに対して私が書いたこと。


「こう言うところに仲間同士のネットワークの薄さ。団体同士が協働していない事実が出てしまう。横のネットワークと団体同士の協働は新職種であればあるほど大事なポイント」


です。


残念ながら今、日本には職能団体と言うものがありません。大学をまとめる団体、例えば日本看護系大学協議会(今回の後援)、診療看護師を教育する大学院をまとめている団体、例えば日本NP大学院協議会(今回の後援)などは存在しますがそれらはあくまでも教育機関に対するもので、卒業者まで世話をする団体ではないと私は理解しています。日本専門看護師協議会は卒業後に関係する団体(しかし今回には関与していない)あとは各学会となります。日本看護系学会協議会(今回の協賛)、日本看護科学学会(今回の後援)、日本NP学会(これは今回には関与していない)など。そして最後が看護協会(今回の後援)


何故、今現在APNとして働いている診療看護師と専門看護師が関連する2団体は共催や後援のお呼びがかからなかったのか?もしくは声はかけたが返答が間に合わなかったのか?どちらかは分かりませんがこの2団体抜きで話は進まないと思います。この点も今回の残念なところです。


次に、これらの団体のネットワーク機能はどうでしょうか?日本APN後援会のシンポジウムの時に思うのですが、日本は団体間のコミュニケーションを取るのに毎回苦労します。タイムリーな返事は返ってこないし、返答さえ来ない団体もあります。近代社会ですからEメールを使うと、封書で印鑑を押して、、、正式に、、、と言われることもあります。時代遅れもいいところ!と叫びたい。情報の拡散をお願いすると、このようなことでマスメールは使えない、とか個人情報ですから、とか基本断られます。ホームページへの掲載も時間がかかります。よって半年ぐらい前に頼まないと、日本では物事は動かないと実感しています。


今回の企画がどれぐらい前から告知していたかは知りませんがおそらく告知期間が短かったのではないかと想像します。


で、ネットワークに戻って、このような状態なので既存の団体に頼っても貴方のところに情報が来るのは皆無だと思った方が良いと思います。だからこそ個人のもしくは独自のネットワークを広げていくことが重要です。アンテナを大きく出して拾えるものは拾う感覚です。学会や勉強会で積極的に新しいネットワークを作っていますか?仲良くなるとかそんなことではありません。情報を拾うためです。


私が代表理事を務める日本APN後援会が主催するシンポジウムで毎回強調するのがネットワーク。何故ならこれほど大事なものはないからです。理由は今まで述べてきました。 だからオンライン環境のシンポジウムでもネットワークが取れる形をデリバリーしてきました。残念なことに今年の3月のシンポジウムではそれを利用する人はとても少なかった。興味がないのか、勇気がないのか、時間がないのかチャンスをものにしないつまらない参加者!と私は思っていました。


ほらね、今回のことでもわかるでしょ。情報を拾えるネットワークを持つことはどんなことよりも重要ですよ。


さ、今日はこれぐらいにしておきます。そろそろ出発なので。


冒頭写真夏休みの始まり。アイスランドへ行ってきます〜






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