患者の自立のケアって微妙な匙加減だな、といつも思う。
自立を促すのでそれができるようにアシストする。やり方がわからなければ、やり方を教えるところから始まる。そしてそれを折返しやってもらう。それが毎日できるようにリマインダーをする。そしてリマインダーをする回数を徐々に減らしていく。で、リマインダーなしになっても継続してできるようになれば自立。
長くかかるプロセスだ。
もし理解するところから躓けば、説明やデモンストレーションんのやり方をいろいろ変えてみる。あの手この手で。
それでも上手くいかない時は?
長年上手くいかない彼のケアを薬局でやってもらうように決めた。本人にも話した。1日2度薬局が訪れ、薬の服薬、血糖値の測定、インスリンの投与をしてもらう。
上手くいかなかった。彼は「俺だって人生ってものがあるんだぞ!1日2回も薬局が来るのを待つなんて、好きなことがやれなくなる」と大怒り。ま、そりゃそうだな〜。
でも好きなことって何だろう、仕事をしていないのに?
いかんいかん自分の物差しで人を測ってはいけません。上手くいかなかった策ですが効能はありました。
自分でやらないと外部が入ってくるから、もっと自分でやらなくちゃ!って思うようになって忘れずに血糖値の計測とインスリン投与をしているのだ。
やればできるじゃん。初めからやってよね!と言いたくなりますが我慢我慢。すんなりにはいかないのが私の患者層。一進一退の繰り返し。忍耐の文字がぴったりな仕事です。
冒頭写真: 夏は様々なフルーツがお店に並ぶ大好きなシーズン。ブルーベリー今年は4.5kgほど購入。そのまま食べたり冷凍にしたり。冷凍にすればスムージーやシリアルに入れてとシーズンが終わっても食べることができます。