走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

親子の関係が本人に与えるもの

2017年02月20日 | 仕事
今期ドラマで話題になっているようなので見てみた、お母さん、娘をやめていいですか?

重い話題を取り上げましたね。最終回まで目が離せません。

仕事上、同じような内容で悩む人を診ます。娘の方だったり母親の方だったり。親を好きになれず、自分はおかしいと悩む人もいます。

友達を選ぶことはできますが親を選ぶことができないのが人間のサガです。親が背負っていた問題や思いを子供の肩に乗っけるのは酷いことだと思います。愛という名のもとに行き過ぎる事もあるかもしれません。行き過ぎていることに気づかない親がいるのは世界共通、事実です。人間ですもの。親とて完璧ではありません。

親と子供。健康的で良い関係でも、毒的な関係でも、関係は関係で自分の一部になっているのです。なので悲しいかな、切りたくても切れない縁は永遠に繋がっていると思います。

毒的な関係に浸れと言っているのではありません。だからこそ必要がある時は、周りに何を言われようとも手の届かない所へ行くことも、連絡を取らないことも手段のうちの一つです。

悲しいですが人を変えることは誰にもできません。家族なんでお互いのことを思い、なんとかしたいと働きあうことも大切ですが、健康的な関係でないのなら、見切りをつける事も大切です。

貴方は冷たい娘でも息子でもありません。人間関係は相互作用。毒的な関係ならば、相手が変わらないのであれば、自分を守るために行うことは誰からも責められることではありませんから。自分自身を大切に。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。