走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

難しい会話

2021年12月03日 | 仕事

NPになる前に色々な分野で働いてきましたが、一番好きで認定を持っていたのがホスピス緩和ケア。 私の今の患者層の平均年齢は50前後なのでがん患者を診察することは稀。


超久しぶりに緩和ケアでのケアカンファレンス。家族には絶対知らせたくない、遠方から来てほしくない、との患者の希望で彼が住むハウジングのマネージャーとスーパーバイザーと彼と私の4人でのケアカンファレンス。本当は訪問の緩和ケアチームでやって欲しかったのだけど、彼が拒否するので、そろそろ1ヶ月が経とうとしており、このままズルズルと彼が訪問を受け入れる間にことが起こる可能性があるために私が行うことに。難しい会話をするガイドみたいなものがあるので、それをレビュー。情報をどバーン!と落とすのはケアカンファレンスではありませんから、有効に進めていくためにはそれなりのスキルが必要です。レビューして台詞を何度も練習して臨みました(プラクティショナーの中にはフレームワークの棒読みでも良いから、それに沿ってした方が成功すると言うほどセンシティブな内容)


30分とてもインテンスな内容でしたが、私が達成したかった目標を全て消化し、彼も理解が深まり且つ前向きと良い結果となりました。


終了後はどっと疲れました。5年ほどプライマリーとして関わってきた彼。最後まで伴走させていただきます。



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