パンデミック宣言以来、週一である職場のオンライン タウンホール ミーティング。町役場に町民が集まって会議する事を、こう呼びます。それがコロナのせいでオンライン化しています。職場ですから職員であれば誰でも参加できます。全員参加すれば5000人規模です。会議を進めるのはCEOを始め各セクションの長に立つ人たち。職員全体に同じメッセージを送るにはとても効果的です。シフトで参加できない人のために録画がいつでも閲覧できます。始めの30分は情報のシェア。最後の30分は質問。オンラインを通してタイムリーに質問が続々と出てきます。
で、今週の前半で刑務所へ出かけたSWATチームのリーダーからお話し。
大規模なクラスターが起こったこの刑務所は国立のものです。私たちは州の公務員となるわけですが、健康に関する事態が起こったので保健機構として介入しなければなりません。国立と州立の機関の違い。保健機構と司法機関の違い。障壁は沢山あったと想像します。その中でどうクラスターを抑えたか。大変興味深く聞きました。
それを聞いているうちに大学院の同級生を思い出しました。刑務所に入所している人の健康と疾病管理をする医療者がいます。フォレンジックメディスンと呼びます。医師と精神科系の看護師が主ですが、同級生は精神科系の看護師でした。大学院のクラスディスカッションは自分の興味ある分野に看護理論のレンズを当てて事象を解いていく過程ですから、殆どの人が自分が専門とする分野での経験を通しての医療のギャップについて話します。彼女はいかに刑務所で人間らしい生活環境が整っておらず心を病んでいる人がいるか話していました。フォレンジックで働く医療者はマイノリティー(少数派)ですから、数的に表へ出る(論文になったり、学会で公表される)回数も少ない。そうなると予算はメイジャーな分野へ流れてしまう事が多く、改革が遅れる。いつまでたっても日の当たらない分野となるわけです。
前置きが長くなりましたが、日の当たらない刑務所。そこへコロナのお陰でSWATチームが行ったのです。多くの人が現実を目の当たりにした。これがきっかけで刑務所側も衛生管理や囚人達の健康について考える機会になったかもしれない。これは不幸中の幸いと思いました。看護師の就職先は病院だけではありません。地域もあります。地域は在宅だけではなく、いろいろな施設、例えば刑務所だってあるのです。
で、今週の前半で刑務所へ出かけたSWATチームのリーダーからお話し。
大規模なクラスターが起こったこの刑務所は国立のものです。私たちは州の公務員となるわけですが、健康に関する事態が起こったので保健機構として介入しなければなりません。国立と州立の機関の違い。保健機構と司法機関の違い。障壁は沢山あったと想像します。その中でどうクラスターを抑えたか。大変興味深く聞きました。
それを聞いているうちに大学院の同級生を思い出しました。刑務所に入所している人の健康と疾病管理をする医療者がいます。フォレンジックメディスンと呼びます。医師と精神科系の看護師が主ですが、同級生は精神科系の看護師でした。大学院のクラスディスカッションは自分の興味ある分野に看護理論のレンズを当てて事象を解いていく過程ですから、殆どの人が自分が専門とする分野での経験を通しての医療のギャップについて話します。彼女はいかに刑務所で人間らしい生活環境が整っておらず心を病んでいる人がいるか話していました。フォレンジックで働く医療者はマイノリティー(少数派)ですから、数的に表へ出る(論文になったり、学会で公表される)回数も少ない。そうなると予算はメイジャーな分野へ流れてしまう事が多く、改革が遅れる。いつまでたっても日の当たらない分野となるわけです。
前置きが長くなりましたが、日の当たらない刑務所。そこへコロナのお陰でSWATチームが行ったのです。多くの人が現実を目の当たりにした。これがきっかけで刑務所側も衛生管理や囚人達の健康について考える機会になったかもしれない。これは不幸中の幸いと思いました。看護師の就職先は病院だけではありません。地域もあります。地域は在宅だけではなく、いろいろな施設、例えば刑務所だってあるのです。