走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

2020年看護週間

2020年05月14日 | 仕事
今週は看護週間です。5月12日に生まれた看護の祖ナイチンゲールの日が看護の日。その1週間が看護週間です。そして今年はナイチンゲール生誕から200年を記念して看護師と助産師の年でもあります。年始めにビデオやメッセージが出てきました。私もブログに書きました。

2020年は看護師と助産師の年
本来あるべき姿

看護週間である今週もあちらこちらからビデオメッセージやポスターが出されています。看護職以外の方からは、看護職への感謝の気持ち。看護職からはプロフェッショナルである誇りや看護の可能性のメッセージです。
是非私のツイッターのアカウントへ行ってご覧くださいませ。

私は日本で看護教育を受け、8年ほど働いたのちにカナダへ来ました。看護週間も日本とカナダで違いがありました。日本にいた時は病院の入り口で訪問者へカーネーションを一本づつ差し上げ、看護の宣伝をしていたような、、、日本での看護週間のあり方は今も同じような事だと聞きます。日本看護協会のウエブサイトへ行ってみました。声明もなく、なんともしょぼい、、、と言いたくなります。看護週間は行事の週ではないと思うのですが。看護協会へのメッセージは過去に何度もブログで書いてきました。

看護協会の使命






こちらはツイッターでフォローしている母校の元学長のツイート。
写真に出ているのは1887年の看護師の募集要項。これ以来看護は随分変わり医療にとって不可欠になった。ヘルスポリシーを作ったり医療を形作っている、と。しかし私はこの1887年の1〜3を読んで愕然とする。看護学生時代を思い出したからだ。1〜3は勿論ナイチンゲールの看護覚え書きから来ている。そして自分が看護学校で学んだ事。非常に時間を割いて覚書の内容を学んだ記憶がある。看護の基礎の基礎だがカナダで看護学生が教わるのはこれだけではない。将来のヘルスケアを担う看護師のリーダーを育む為にナイチンゲールから発展してきた現代看護理論や現代看護を看護学生は学んでいる。日本は如何なのでしょうか?看護の発展と共に看護教育も発展しているのでしょうか?

こちらはヘルスマッチ(看護師のハローワークみたいなところ)の現代の看護師の募集要項。
何十年も前の教科書を頼り、疑問も持たず年を繰り返す。そんな日本を想像してしまいます。そうではない、私が日本を離れた1998年から日本の看護界は大きく変わったのだと強いメッセージを聞きたい看護週間です。

冒頭写真 近所の散歩中に見つけたアライグマ。ゴミを漁るので嫌われ者。



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1 コメント

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失礼いたします。 (tenjin95)
2020-05-14 12:25:58
> 管理人様

勉強になりました。

ありがとうございました。
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