走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

非アルコール性脂肪肝

2016年03月08日 | 仕事
昨日はアルコール性脂肪肝の事でしたが、非アルコール性脂肪肝症もあるってご存知ですか?

アルコールを継続的に大量に摂取しなくても起こる脂肪肝。

肥満、糖尿病、高血圧、高コレステロールの方々に起こりやすい、と言われています。成り行きはアルコール性脂肪肝と同じなので、肝硬変に移行していないかモニターが必要です。

先週行った学会で、フルクトースがこの原因だと専門家の医師が言っていましたが、それを裏付ける資料は見つかりませんでした(この医師、その場のスライドだけで配布の資料はなかったので、何を参照していたのかわからない)。

フルクトースは砂糖の種類の名前。ソーダ類に多く含まれ、コーンシロップもこれから作られている。ま、北米で肥満といえば巨大なコーラをがぶりと飲み干し、パンケーキにはコーンシロップから作られたシロップをたっぷりかけて(カナダのメープルシロップは100%樹液ですからフルクトースではありません)。のイメージがあるから、確かにフルクトースの摂取量は多そう。フルクトースは自然界から摂取できる糖類に比べてコストが安い。だから色々な食品に使われるのだ。

ま、先述の医師が何を参照したのかはわかりませんが、推測では理にかなうような、、、、

何度も書きますが適度な運動が慢性疾患を予防します。運動を継続しましょう。
そして出来合いの食品(冷凍、レトルト、乾燥食品)には防腐剤や安い化学物質で作られた調味料が多く使用されています。ラベルを読み、理解できない原材料名を見つけたら購入を避けるのが一番のダイエット(予防)だと思います。



緯度の高いバンクーバーですが桜が開花しています。夕方で曇りだったので少し暗い写真ですが、、、

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4 コメント

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参考になりました (kay)
2016-03-08 11:20:56
実はわが夫がまさにこの病気なのです。
アルコールは全然飲まないんですが、
高血圧あり、糖尿病はボーダーラインと言われました。
アメリカの医師は「アジア系に脂肪肝は多いですよ」と言っていましたが、
民族性とも関係するのでしょうか。
運動はよくしているほうなのですが、食べ物にもっと気をつけないと!
参考になりました、ありがとうございました。
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はじめまして (のびた)
2016-03-09 09:24:53
最近お気に入りに入れて 読ませて頂いておのます
カナダのことも興味ありますが 健康や病気のことなども勉強になります
私は健康診断 いつも異常無しで何十年も経過して居ました
3年前 初めて脂肪肝の数値が正常より多く 医師から指摘されました その時体重はやや肥満です
食事に気を付け野菜を増やして ウォーキングも少し多くして あとは普通に生活です
3か月で4キロ減 再検査で合格でした
以後 また健康を続けています
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Kayさんへ (美加)
2016-03-09 14:05:32
アメリカで人種別に調べた研究の結果によるとヒスパニックが一番だった、と読みました。しかしそれは他の人種に比べて肥満率もコレステロールも高かったからだと言われています。非アルコール性脂肪肝(NASH) がアジア人の多い?世界中共通に起こっていることで、特に先進国に多い。しかしそれも肥満率が高いから。アジアに限定して、、、は聞いたことはありません。しかしながら東南アジア人に多いのは遺伝性の高コレステロール、そして高血圧。肥満に関係なく遺伝性が高いことは知られています。高血圧、高コレステロールが高ければNASHになりやすいと言う推測は立ちますよね。運動をしっかりして、食事を考慮して、肝臓にダメージを与えない薬を選び、進行を遅らせましょう!
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のびたさんへ (美加)
2016-03-09 14:11:31
初コメントありがとうございます。私ものびたさんのブログ楽しく拝見しています。
少しでも多くの人に健康に興味を持ってもらいたいと思っています。のびたさんは患者の鏡ですよ!医療者として言うのは簡単ですが、実際実行に移すことは簡単ではありません。ちょっとした変化が健康に大きく影響を与えることを証明してくださってありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
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