走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

抹消するべき言葉

2021年04月06日 | 仕事
先日も書きましたが、APNを表現する日本語で、頻回に使われているが、私は抹消するべきだと思っている言葉のリストをあげます。

(医師と看護師の間の)ミッドレベルプロバイダー
医師と看護師を繋げる橋渡し、潤滑油
医師の不在時にタイムリーなケアを提供できる職種
CureとCareを併せ持った職種
ミニドクター
看護の心を忘れた看護師(医師の真似事をしている看護師)
医師の働き方改革を促進する職種

私は言葉の力というものを強く信じています。職業を表す誤った言葉を使っている限り真の理解など起こりません。

APNがなぜ医療の中で重要となるのか?使命は何なのか?と考えた時に患者や国民が主語にならない言葉はクソです。上記のような医師に関連付けている言葉が表しているように、「患者中心」と言う言葉は上っ面だけで、医師中心で医療が行われていると貴方は根底で信じ、もしくは肯定し、それが言葉となって現れるのです。

医師会の力が強すぎる?

長年抑圧されてきた看護師と言う職能集団。歴史はわかります。医師からと社会での低い認知度は医師会の力が強いからだけではありません。教育課程、内容、免許を管理する団体の不在などもあるのです。世界も同じ地点から始まっています。何故日本はそこから抜け出せないのでしょうか?医療を医師中心としか考えられない思考過程を辞めなければ、医師の鞄持ちと位置付けられた看護師像からは抜け出せないのです。

じゃあ、どうすれば良いのか?
上記の言葉は使わない。使っている人にはなぜ使わない方が良いのか、その理由を伝える。SNSで同意しない。拡散しない。そしてAPNを表す言葉は常に患者か国民が主語になっている文章で表しましょう。

日本APN後援会のビジョンとミッションステイトメントが今月中にHPに掲載されます。お楽しみに。


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