私は色んなジャンルの音楽が好き。ここでは過去にポップやロック、インディーロックなどを紹介してきました(音楽のジャンルを読んでください)。今日はクラシック。クラシックと言ってもコンテンポラリークラシックです。
出勤中にラジオを聴いていたら流れていた曲。衝撃的で直ぐに名前を控えて後ほどYoutubeで何度も聞きました。聞けば聞くほど惹かれて何度も繰り返し聴いてしまう!
曲名は Danzón No. 2
作曲はメキシコ人の Arturo Marquez
こちらのビデオはこの曲を世界中で有名にしたベネスエラのオーケストラと指揮者Gustavo Dudamel
オーケストラの曲って特定の楽器が主役になっているけど、この曲は沢山の楽器の主役パートがあって、クラリネット、ピッコロ、オーボエ、フルート、ピッコロ、トランペット、フレンチホーン、ピアノそしてバイオリン!打楽器も凄ーくきいていて、カリブ風のリズムと作風の変化が面白い。下手なステップでも構わない、リズムに合わせて踊りたくなってしまう!
で、この指揮者の方、ベネスエラ政府に対してメッセージをスペイン語と英語で出しています。ビデオメッセージもあります。将来を約束されるほどの才能あるバイオリニストが殺されたからです。平和な国づくりへの一言です。メッセージはビデオのコメントにピン留めされています。
これで思い出したのが昔一緒に働いていた緩和ケアの医師。スペイン語を学び、中南米へ緩和ケア普及のボランティアへ退職後定期的に訪れていました。しかし年々治安の悪さを痛感し、ボディーガードが必要になり、最後の訪問では小銭欲しさにバスに乗り込んできた強盗が乗客を撃ち殺す事件を間近で目撃してしまい訪問を中止した話。大金ではなく、バスに乗るような小銭欲しさに銃でバンバンバンと命が奪われる国で自分のできることの限界を感じたし自分の命の危険も感じたと。暴力のスケールの違いを感じます。
そんな話を思い出しながら聴くと、これまた違う印象を受けます。