走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

橋をかける

2023年11月07日 | 仕事

1日の仕事の中で、美加に出会わなかったら僕の人生は変わらなかった、本当にありがとう!と何度も頭を下げられる嬉しい体験から、なんだよケチ!そっちがしないんだったら予防接種には来ないぞ!と怒鳴られたり。なんともいろんな人がいるな〜と思う。


で、この後者の脅し


そっちがそうならこっちは、、、と言う脅し。私がうんと言わないことに腹を立てて口から出たのでしょう。いやー予防接種に来なくて、苦しむのは私ではなくあなた。交渉にはなっていないのだ。


でも同時に、そこまでなってしまう人間を見ると悲しいな、と思う。脅しでしか人を説得する術を持ち合わせていない。いや、この場合は交渉対象になっていない事実を理解できない大人、といった方が相応しい。


何故要求されたことをしないか、を説明しているのに「するか、しないか」だけに焦点を当てているので理由なんて聞く耳持たない。大人だったらそんなことは理解できるはず、と思う方がほとんどでしょう。しかし様々な理由で子供から大人になる過程で、そのチャンスを得なかったために社会的活動能力が低い。しかしそれも自覚がない。なんで上手くいかないんだ!と困惑するばかり。自分にかけられた橋に片っ端から火をつけて燃やしてしまう。このような人たちがホームレスになってしまうパターンは数えきれない。生まれた時は皆同じ。どこかで道が分かれてその開きはどんどん大きくなる。


ま、私は辛抱強いですから、またもう一度橋を作って挑戦してみます。橋をかけさせてくれるのなら、、、ですけどね。


冒頭写真現在の火口。シューシューと音を立ててガスが出ていました。国によってモニターされている登別。火山性地震を感知すると避難命令が即発令されるとか。









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