今来ているNP学生さん、一度も質問をしてきません。朝と終わりに必ず質問は?と聞くのですが、ありません、、、といいます。
質問がない意味は
① 私が教科書通りの完璧な仕事をしているから
② 実習に対して興味がないから
③ 学生さんの知識が乏しいから
④ 学生さんのクリティークスキルが乏しいから
⑤ 難しすぎて理解の域を超えているから
⑥ プリセプターが怖くて聞けないから
などなどが考えられます。
1はまずなし。だって完璧な人間はいないから。実習生を持つことを嫌がる人もいますが、私は一年に1人ぐらいは受け入れています(NP学生以外にオリエンテーションやレジデントも受け入れているので、1人が限界)。だって後輩を育てることは重要だし、学生を持つことで知識のアップデートができるから。私たちの仕事は常にアップデートが必要。学会に必ず行くのも然り。しかし学会に行かずとも可能にさせるのが実習。学校で第一線のことを学んでいる分けですから。だから質問という形で「○○と学んだのですが、どうしても△△をしているのですか?」なんて言う質問を待っています。臨床上の理由があるときもあるし、全くのケアレスミスでやっている時だって。人間自分のやっていることに批判的になるのは簡単ではありません。しかし人がやっていることはよく見えるもの。だから学生さんからのクリティークを受けるのを私は好むのです。
2もありえない。だってNPになりたくてプログラムに入学して、実習に来ているわけで、興味がないのなら、それは論外。
んんんーそうすると3、4、5が疑わしくなる。NP学生時代フルタイムで学生になることを学校側は薦める。だって学ぶことは沢山あるから。しかし家族もいれば住宅ローンだってある。私は週に1日ペースで働いていた。祝日があれば2日と。完全に学生になることは叶わなかった。級友のほとんどがフルタイム学生で、羨ましいと思っていた。乗り遅れないよう必死だった。効率よく勉強する方法で一生懸命だった。で、今までの実習生の中にはオンラインコースを選び仕事もフルタイムの人もいた。今回の学生もそのパターン。そう言う人に多い傾向が勉強の不十分さ。学んだことが身についていないと言うか知識になっていない。そうすると実習で見聞きするものが全てになってしまう。クリティークしようにもそのベースとなるものがないのだ。
最後の可能性は6。日本ではよくあるパターンかもしれませんが、こちらでは意見や質問をするのが当たり前で、そうしないと理解できていない、教養のない人、と思われるぐらいですから授業でも学会でも質疑応答は活発です。それに学生側もプリセプターを評価したり報告する機能もあるので、質の悪いプリセプターは外される運命になるのです。
「質問は?」と聞く以外に、「OOについてどう思う?」とも聞くのだけど、大概知らない、わからないの返答が返ってくるのよね。じゃあ調べましょうーになるパターンが殆ど。ってことはやっぱり授業で学んだ事が身についてないのかな、、、。今週話してみよう。とても大切な事ですから。