走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

性別とセクシャリティ

2016年05月30日 | 仕事
15歳の子。問診票の性別欄は男に丸がしてある。ちなみに性別は男、女、その他が選べるようになっている。

入室してきたのは、見た目は男の子っぽいが声は女の子。

どっちの性を持って生まれてきたの? 女

ここに男の子って書いてるから男の子として扱ってほしいんだ。そうです。

性転換の薬や手術は? してません。

じゃあ性別はその他 FTM (female to male と言う略語で女性から男性へ と言う意味) にしておくね-(この子の場合何もしていないので女のままでもよかったのだけど) 。 はい

で、診察を始める。性病と妊娠を心配している。

んんんんん?

さっきは性別をはっきりさせたけど、性対象のことも聞かなきゃね。

性対象は女なら男、男なら女と推測できる時代は終わりました。ゲイもいればバイセクシャルと言われる両刀使いもいるわけですから。

で、彼女の答えは polysexual

Poly と言う意味は多くのと言う意味。彼女の場合はなんでもありだそうで。その場の雰囲気、相手で変わると。理解の広い私でも、これは少し理解の限度を超えているかも。

その他にクロスドレッサーと言って女装や男装が趣味だったり、日本で流行っているユニセックスと言う中性的な服装を楽しむ輩も。

ま、何が言いたいかというと外見で性別は決めつけられないし性対象も決めつけられないということでした。



先週サンセットクルーズに行った時の写真。ライオンズゲートという橋の下をくぐっているところ。雨の予報が晴れにラッキーな日でした。

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